>>>よいこの【イタリアンモードにおけるアート論】

今年は『日本におけるイタリア2001年』が開催されているので、イタリアの展覧会なんかはいつになく行っているのだが、今回も小田急美術館でやったイタリアモード50年展などを見に行った。いつからパンチョスブランド志向に?と勘違いされそうなのであえて言うのだが僕はイタリアのデザイナーはアーティストだと思っている。まぁフランスなどと比較すると歴史が浅い分、面白いデザイナーが多いし、あまり伝統的な感じがしないのが好きなところかもしれないのだが。40人のデザイナーの作品はどれも面白かった。やっぱりイタリア自体の面白さがモードにも表れているなぁと思い知らされる展覧会であった。[皆さんには申し訳ないが先月いっぱいで終わってしまったので]そして、ここ小田急美術館ももうすぐ幕を閉じるのである。
下の3つは僕の個人的に好きなブランドだ。まぁブランドというより、ジャンフランコ・フェレ、ジョルジオ・アルマーニ、ジャンニ・ベルサーチといったデザイナーが好きなのでした。ベルサーチは50才で射殺されてしまったが、そこもなぜかイタリアっぽいなぁ!
この辺の作品はもうアートとしか言いようのない出来映えだ。男の僕でも見入ってしまった。秘蔵品なので売ってないのが、残念だ!(ウソ)こんなもの売っていたら怖いわー!男の僕としては!
 
 
ジョルジオ・アルマーニ曰く【『文化』とは偉大な言葉だが、同時に深い概念である。しかし、かなり排他的だ。『文化』という言葉の深さにもかかわらずモードはその中に含まれていない。しかし、モードは表現であり、創造社会、そしてコミュニケーションなのだ。】
ジャンニ・ベルサーチ曰く【年を取るにつれ、人は学び経験を積み成長し、自分の個性を表現するようになる。そして、独自のスタイルが形成され、評価を得る。自分の仕事を愛し、それにより自己実現できると強く感じている。】
ジャンフランコ・フェレ曰く【モードとは、人生とその実体を読み解き、人々の必要とするもの、その欲するものを理解し、価値および文化や理想を表現するものである。モードはインスピレーション、ファンタジー、想像力であると同時に秩序、厳格さの産物なのである。】

 

 

  

しかし、モードの世界の下克上は凄い!僕も仕事上彼らの仕事は中から見ることも多いが、チーフデザイナーに色一つお伺いを立てるのにも片膝をつく世界だ!ほんとに実践第一主義の厳しい世界だ!見ている僕もビビる。しかし、そこですべてを盗み・学び・生かせるものだけが生き残る。決して中途半端な世界じゃない!そうでしょアパレルの皆さん!今日もたくさん『愛のムチ』を受けて下さい。必ずあなたの時代が来ますよ!努力は報われます。どの世界でも!

 
 
『ということですね?ジャンフランコ・フェレさん』『そうですよセニョール・パンチョス君』と言うことで次の更新までSEE YOU!!

 

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