岡村通信 No.117  「冬のお嬢さん」 2009年12月25日

お元気ですか?

クリスマスは、どうお過ごしでしたか?


【 最近観た映画の感想 】

映画 『イングロリアス・バスターズ』 http://i-basterds.com/    公開中
映画全体に漂う緊張感が良い。数多くのB級映画の記憶、“暴力”を一つの映画表現の手段として昇華させたタラちゃんの、ある種の集大成と言える。“ハチャメチャもグー!”って感じ。

映画 『今度は愛妻家』
http://www.kondoha-aisaika.com/  1月16日(土)公開予定
この映画には、画面に写っていないものが写っている。“後悔のない人生はないが、慰めのない人生もないのだ”と思った。“自分と同じ世代を描きたい”行定勲監督の想いが実った。


【  12月22日 火曜日 午後7時すぎ 晴れ 水戸市・洋風レストラン CARNAVALE 】

7ヶ月に渡って続いて来た映画 『ViVA ! Kappe』(植田尚監督/西尾舞生、伊藤友樹、渡辺裕之、遠藤憲一、愛川欣也、錦戸親方、村野武範、山崎直子他)の撮影も大詰めを迎えた。

東京での夢破れて帰郷した花子は、自分の家が跡形も無くなっている事を知り、ショックを受ける。紆余曲折あったものの、ようやく、一度は決裂した父親と再会する事になる…。

[シーン♯111] オーガニック・レストラン2号店の店内 (夜)


花子(西尾舞生) 『お父さん…』

直樹(私) 『ん?』

花子 『店、順調だべか…?』

直樹 『そんなゴド、おめェに心配されたがねェ』


この後に続く私の独白場面で、カメラ移動と台詞のタイミングなかなか合わず、苦労する。テイク7で、父娘の会話を聞きながらテーブルで眠っている設定の母(榊原郁恵)の目から涙が…。もちろん、脚本にそんな指定はない。温かい場面になった。

郁恵ちゃんとは、1986年、私が名古屋のCBCラジオでやっていたベストテン番組で逢って以来。まさか、夫婦役で再会するとはね。茨城弁(アドリヴが全く出来ない!)は、本当に大変だったが、彼女の気遣いと昔と変わらぬ笑顔が嬉しく、想い出深い仕事となった。



この映画の公開は、来春の予定です。 観てネ!!


【 私の最新の出演情報です 是非ご高覧下さい 】

映画 『拳 FIST』 http://www.fist-action.com/      DVD 好評発売中!
(中田圭監督/舩木壱輝、櫻梨花、菅田俊、永倉大輔、工藤俊作、松田賢二ほか )
2059年、度重なる環境破壊により世界中のエネルギー資源は枯渇。その中でも生命の源ともいうべき水は汚染され、水資源を求め紛争が勃発。浄水プラントを有する日本は世界を相手取り鎖国を行うが…。私は、報道番組のニュース・キャスターを演じています。

映画 『CHARON』 http://eiga.com/movie/41414/  DVD 好評発売中!
(高橋玄監督/川本淳市、水上竜士、森崎めぐみ、木下順介、山下真広ほか)
作家・勝木大は、結婚相談所で、“一切の性生活の不在”等、奇妙な条件を提示した秀子と結婚した。だが、秀子は書店の店員・川杉由都、ギャングの恋人と暮らす娼婦・カロンという、3つの顔を持つ多重生活者だった…。 私は、結婚相談所の所長を演じています。

映画 『クールガールズ』 http://www.tsutaya.co.jp/works/10122607.html DVD発売中!
(中田圭監督/矢吹春奈、上原歩、相澤仁美、多田あさみ、新田明臣、保阪尚希ほか )
北朝鮮建国60周年が迫る最中、一人の工作員が日本へ密入国。警視庁公安は追跡を試みるが、男は歌舞伎町に姿を消す。事態を重く見た警察はある捜査を試みる。それは街に精通した女たちを潜入捜査官として使う事だ。“犬”として放たれた彼女たちは男を追うが、事態は思いもよらぬ方向へと転がり出す。私はネットカフェの店長を演じています。

WOWOW・連続ドラマW 『空飛ぶタイヤ』 DVD 好評発売中!
(鈴木浩介監督・仲村トオル、田辺誠一、戸田菜穂、水野美紀、遠藤憲一、大杉漣ほか)
http://www.wowow.co.jp/dramaw/taiya/ 
小さな運送会社を経営する赤松に事故の連絡が入る。会社のトレーラーのタイヤが外れて母子にぶつかり、死傷事故を起こしたというのだ。整備不良が原因と決め付けられ、執拗な捜査を受け、一気に信用を失ってしまうのだが…。私は、赤松の息子が通う小学校の校長・倉田を演じています。

映画 『人生ごっこ!?』 http://www.jinseigokko.com/   DVD 好評発売中!
(林弘樹監督/根本博成、石橋けい、前田耕陽、峰岸徹、斎藤洋介、窪田かね子他)
ある日あっけなく死んでしまった渡が訪れたのは“魂学校”。死後の世界でも斜に構える渡は、生前の人生を追体験する事に…。 私は“魂学校”の二宮教頭を演じています。

かわさきFM 『岡村洋一のシネマストリート』  http://www.kawasakifm.co.jp/
この番組は、インターネットでも、無料で、結構、過去の放送が楽しめます。
http://www.is-field.com/radio.html から、是非どうぞ!
好評放送中の「ViVA!Kappe コーナー」が、ネットで聴けます。12月13日放送分は既にアップされており、この日のゲストは、木下碧唯プロデューサー&木村大作監督(映画『剣岳〜点の記』)です。http://www.voiceblog.jp/vivakappe/から、是非どうぞ!

12月27日は、“この季節に観たい傑作”特集(ゲスト:福田千秋&木村文明さん[紀伊国屋書店])を、12月28日は、佐々木浩久監督の“2009年を斬る!”を放送予定。


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最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

2009年も、あと少し。
今年は多くの方にとって厳しい年だったと思いますが、私も例外ではありませんでした。

でも、同時に、明石家さんまさんじゃあないけれど、『生きているだけで、丸儲け!』だと心の底から痛感した一年でもありました。 あぁ、もっともっと、運動しなくっちゃ…(汗)。


もしも、お正月休みに時間がありましたら、あなたの近況を教えて下さい。待っています。

寒い毎日ですが、どうか御身体、大切に…。


良いお年を!


岡村洋一