シネマ大全 た行・テ

 天国の本屋・恋火       2004年 日本

リストラされたピアニストの健太は、途方に暮れ酔いつぶれていたはずが、気がつくと“天国の本屋”にいた。臨時アルバイトとして店長のヤマキにムリヤリ連れてこられてしまったのだ。状況が飲み込めず天国をブラブラしていた健太だが、子供時代の憧れのピアニスト翔子(竹内結子)と再会し、感激する。一方、地上では翔子の姪の香夏子(竹内結子・二役)が、商店街の花火大会復活にむけて奔走していた…。


この映画によると、「人間の本当の寿命は、誰でも100歳で、天国とは、例えば、80歳で死んだ人は20年間、20歳で死んだ人は80年間を楽しく過ごして調整する所」なんだそうだ。
その後は、全ての記憶を消されて、生まれ変わるらしい。ちなみに102歳まで生きた人は、2歳から生まれ変わるとの事。
良かった…。これで長年の謎が解けた!

「黄泉がえり」「星に願いを」に続き、竹内結子は、すっかり“天国女優”となった感がある。
“天国の本屋”の店長のヤマキらが朗読をする舞台と客席の間に小さなプールがある。その空間がとてもいい。こういうセットは出来そうで出来ない。だいたい“天国”のロケハンって、一体どうすんだ?って、思う。この映画は、全て北海道で撮影された。  

(2004.5.20)