シネマ大全 あ行・エ

 英語完全征服   2003年 韓国

公務員のナ・ヨンジュはある日、役場を訪れた青い目の外国人によって運命が変わる。
英語を一言も話すことができない同僚たちを代表して、英語完全征服の走者として選ばれたのだ。そしてヨンジュは同じく英会話スクールで学ぶムンスにすっかり心を奪われてしまう。
“愛する女性ができたら、英語でプロポーズする”というムンスの心をゲットすべく英語の勉強に励むことになる。辞書を破って飲み込めばいいという“民間療法”から、家族を動員した“生活英語”まで、あらゆる手段を動員した25歳の乙女の英語完全征服プロジェクトが始まった…。

所々にアニメやCGも駆使して、実に可愛い仕上がりになっている。
こういう映画は、何だか理屈なんか付けないで楽しむに限る。
心温まる佳作の誕生だぁ。

それにしても、高卒以上の日本人は、合計6年間は英語をやっているはずなのに、何故こんなに不得意な人が多いのだろう?
世界で一番、英会話の教材が売れるのは日本で、話せるレベルが最も低いのも日本国らしい。

何故か?
答えは明白。日本の英語教育が間違っているから、という事になる。
そういう指摘があって、もう何十年にもなるのに、大して改善されていないようだ。
私は、中学校の頃から大いに疑問に思っていた。
英語の発音を何故、日本生まれの日本人の先生が教えるのか? WHY?

英会話と英語教育については、元家庭教師の立場からも、言いたい事はゴマンとあるが、ここでは二つだけ、言わせて貰う。

@ 外国人と話す時に、ビビらない“度胸”が何よりも大切。
  ワシらが西洋人に違和感を感じているとすれば、西洋人はワシらに不気味さを感じていたりするもの 
  なのだ。相手が大柄のアンちゃんでも、所詮は同じ人間ですがな。

A 次に肝心なのは、発音でも文法でもなく“単語力”です。
  この点については反対意見もありましょうが、ワシはこれまで何十回も実感しています。
  こう書くと、何だかワシが完璧に話せる人みたいだが、ホント、まだまだです。

明日は早起きして、「ホリタン」(知ってる?)を買いに行こうっと…。
すっかり、話がそれてしまったが「英語完全征服」というタイトル自体も、キャッチーでナウくて、キュートで、アンフォゲッタブルだと思います。 (ウップス…)

2005.3.16)