岡村通信 No.4

「新潟は今日も雪だった!」

 2001年2月24日

まだまだ寒い日が続きますが、お元気ですか?  最近の私です。

【 初めて訪れる新潟は7年ぶりの大雪とのこと 】

2月16日  月岡温泉 ホテル泉慶 楓の間

映画「新・雪国」(後藤幸一監督)の撮影 #50、#52、#54、#56(XX旅館・その一室) 
寝ている旦那(滑稽かつエロティックな座敷芸)を地元の芸者と遊ぶ温泉客が僕の役。
   

♪ 寝ている芸者の裾をあげ
  中を眺めて見てみれば
  三国一の富士の山
  かいでいるより
  するがよい!

もう一人の温泉客を演じるのは「釣りバカ日誌」シリーズの栗山富夫監督。
そして唄と三味線の伴奏をする年配の芸者を演じるのは内海桂子師匠だ。

撮影の合間、師匠といろいろな話をした。
「戦前からやってるんですよ。去年、『もう帰ろうよー』の松鶴家千代若 さんが亡くなったので、もう漫才では、私が一番古くなっちゃった…」
休憩中、スタッフが座布団を勧めると、「あのね、芸者は座布団敷かないの。その代わり玉代(ぎょくだい)貰うよ!ハハハ…」
日本映画学校(ウッチャンナンチャンもここの出身)で、時々若手を教えてらっしゃる との事。「最近の若い子達もなかなか面白いよ。でも続かないの。今はお笑い番組が 少ないから。」

内海桂子師匠は今年で芸歴70年。10歳の時から人前で演じて来た。
深夜に及ぶ撮影中、一番元気で粋でノリが良くて、奥田瑛二さんら出演者を笑わせている。
まだまだハナタレ小僧の私は師匠のそばにいる事が心地良かった。何だか暖かくて楽しくて、自然に頭が下がる。未だかつてこんな方には出逢った事がない。
いつの間にか、「Respect」という言葉が胸に浮かんでいた。  


【 フラフラだけど楽しい集い 】

2月21日  新宿サウスタワー10F サロン・ド・シュド

映画「Back Stage」(香月秀之監督)の撮影打ち上げ。   
主演の高田宏太郎くん、ミッキー・カーチスさん、仲宗根美樹さん、とよた真帆さん、 江藤博利さん、9年ぶりで再会した中原丈雄さん、そしてたくさんのスタッフ達…。
私は風邪でハイになったまま司会をさせて頂いた。
当たり前の事だけれど、全く同じキャスト、同じスタッフが揃う事は二度とない。
そう思うとちょっとセンチになって、(いや、元々好きなので…)シャンパンをぐびぐび飲み続け、さらにハイになり、ラスト近くの「千円じゃんけんコーナー」では、アシスタントに離婚間近の(?)川崎麻世氏を迎え、最後は想像を絶する金額(?)になってしまい、果てしなく盛り上がったのでした。ああ面白かった!
この作品は7月頃公開の予定です。

【 2月27日から3月6日までオランダへ行きます 】
またまた自分の事ばかりで恥ずかしい限りです。
忙しい毎日とは存じますが、あなたの近況などを頂けたらとても嬉しいです。

しつこかった私の風邪はようやく撤退しつつある様です。
でも次は花粉症かなあ…
時節柄どうかどうかご自愛下さい。

ではまた!