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糖尿病豆知識

<糖尿病とはどんな病気でしょう?(2)>


糖尿病には1型糖尿病、2型糖尿病、その他の糖尿病があります。

1型糖尿病はインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊されるために体内でインスリンが欠乏することによっておこります。このため、インスリンの注射が生命の維持に必要となります。

1型糖尿病の発症率は地域や人種によって大きな差がありますが、日本人の1型糖尿病の年間発症率は人口10万人に対して2.2〜2.8人です。つまり毎年約500人に、1型糖尿病が新たに発症していることになります。

これに対し、2型糖尿病は1つの原因で発症するわけではなく、膵臓からのインスリンの分泌能力の低下(インスリン分泌不全といいます)や肥満、運動不足によるインスリンの作用の低下(インスリン抵抗性といいます)などが相まって発症すると考えられています。

1997年の厚生省の糖尿病の実態調査によれば"糖尿病が強く疑われる"人は690万人、"糖尿病の可能性を否定できない"人を合わせれば1,370万人に及びます。つまり、40歳以上の10人に1人が糖尿病か糖尿病の可能性が否定できないことになります。

その他の糖尿病には慢性膵炎によるもの、慢性肝炎や肝硬変によるものや先端巨大症やクッシング症候群などのホルモンの病気によるものなどがあります。


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