家計簿をつくろう (第4部
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家計簿
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§15 日処理
§16 家計簿の考え方と設計の基本
§3 .家計簿の進め方とメインパネル
§4 .ACCESSの基本操作とメインパネルの操作
§5 補助簿の項目見直しとマスタの作成
§6 費目マスタと摘要マスタ  作業中のメール往来
§7 インポートの活用  費目ますたと摘要マスタ 作業中のメール往来
§8 費目マスタと摘要マスタの完成 &練習帳


KLのヒデ様    家計簿データ日常処理 追補

3.日処理                          MM家計簿10.doc
 家計簿の入力系のカストマイズは完了した。以降、入力されたデータを元に明細表などの出力系諸表の作成に移る。
 入力データが適正に確保されていれば、アウトプットの作業はより取り組み易だろう。 
 
 出力系日処理とメニューは下の表・図のとおり。
  日処理(MM家計簿07.doc P4 参照)

家計簿参照   要不要 説明
画面表示        入ォーム兼用。ただし、データ入力はできない
 リスト印刷   ×  フォーム画面のハードコピーは不要
家計簿明細
 画面表示         EXCELスタイルの表形式    F_家計簿明細表
 画面表示         月別一覧表          F_家計簿月別明細表
  リスト印刷      同上の印刷用           R_家計簿月別明細表

日計表:収支残高
 画面表示        日単位の費目別集計表示           F_日計表
 リスト印刷    ×  同上の印刷は不要


   月・年処理  

月間集計・推移  画面表示・印刷  パラメータ画面から月日指定
年間集計     画面表示・印刷  パラメータ画面から年月指定
前年度比較     〃   〃     〃   〃


図3-1 出力系日処理 メニュー

























 日処理のオブジェクト関連図















   
印・・・Q_家計簿月別明細表Q_家計簿明細表F_対象年月選択パラメータに対応した
     年月抽出機能が加わる。
3.1 家計簿参照
  入力した家計簿の内容をチェックする場合、専用の参照画面を作成する方法も
  あるが、ここでは参照画面は入力画面を兼用する。
  分類表示は、[日付]〜[伝票番号]〜[明細番号]順。
   レコードの移動操作;ナビゲータは、MM家計簿04.doc 費目マスタ P5参照
  厳密にいうと、参照画面はデータの更新は不可の設定が必要である。
  別に参照用ボタンを作成し、読み取り専用で開く。
  読み取り専用の参考例:次項3.2 [一覧表]ボタン〜Dマクロ データモード
  読み取り専用」を参照。

 3.2 家計簿明細表(フォーム表示)    家計簿入力画面の[一覧表]ボタン
   F_家計メインF_家計明細をリレーションで結合し、Excel形式の家計明細表を
   出力する。
   データベースは、単体のF_家計メイン、単体のF_家計明細だけでは全体の一覧性
   表示ができない。
   これだけみるとデータベースは不完全のように見えるが、データの一元性、発展性、
   共有性などデータの管理面で優れた特徴を発揮する。
   この一覧表は読み取り専用(更新不可)とする。

作成手順   (注:Q_家計明細表Q_家計明細と混同するからQ_家計簿明細表と変名した)

@クエリ:にテーブルを追加し、Q_家計簿明細表を作成する。
 == ソース:
T_家計メイン、T_家計明細、T_費目マスタ==
 == グリッドに転送するとき、リンク項目は、n件のフィールドを指定 ==
    例:費目コード・・・・Q_家計明細から

AQ_家計簿明細表をプレビューで実行し、結果を確かめる。

Bフォーム:F_家計簿明細表を作成する。 
  第1方式・・・・ツールバー;新規作成(N)〜オートフォーム:表形式
                  テーブル/クエリの選択 Q_家計簿明細表
  注:第2方を記述したが、第1方式の方が簡明
  第2方式・・・・ウィザード選択

@テーブル/クエリの選択 Q_家計簿明細表

A選択フィールド     >> (全部)
Bデータの表示方法    BY
T_家計明細

Cレイアウト       表形式

Dスタイル        標準

Eフォーム名       F_家計明細表

次へ

次へ

次へ


次へ

完了

Cフォームのレイアウトとプロパティを設定する。

1.フォームヘッダーを下に広げ、ラベル:[一覧表]を追加する。
2.詳細項目ごとの巾を、内容をみなが拡大・縮小調整する。

3.フォームプロパティを修正する。

スクロールバー    垂直
レコードセレクター  いいえ

移動ボタン      いいえ
ポップアップ     はい
作業ウィンドウの固定 はい 


Dマクロを作成する。@

マクロ:M_家計簿入力

マクロ名      アクション    引数
家計明細表を開く  フォームを開く  フォーム名    データモード
                             F_家計簿明細表 読み取り専用
            最大化

EF_家計メイン[一覧表]ボタンを作成し、プロパティ:クリック時に
  Dのマクロに関連づける。

F[一覧表]をクリックし、家計簿明細表を確認する。
  == 一覧表には終了の[閉じる]ボタンの設定を == 


F_家計簿明細表と書式などの設定:
現段階のデザインは、図3-2F_家計簿明細表のとおり、仕上げ前の状態にある。
一覧表表示の場合、金額「0」のときはスペースに置き換え見やすくしたい。
 
IIf()関数を活用する。

             収入   支出        収入   支出
 例: 002,345.66    0.0 → 2,345.66

ゼロを表示させない書式の設定 図3-2F_家計簿明細表と書式などの設定 参照

収入金額の例:
名前      収入金額1

コントロールソース =IIf([収入金額]=0,null,[収入金額])
書式      #,###.00
小数点     2

説明
オリジナルの名前を変更する。
[収入金額]がゼロ→null(空白)
ゼロでない→[収入金額]
頭のゼロが制御され空白になる

整数は3桁ごと「,」がつく。

注:IIf()関数は、クエリ:Q_家計簿明細表でも設定できる。

図3-2F_家計簿明細表と書式などの設定



3.3 対象年月選択パラメータ  F_対象年月選択パラメータ
       テーブルにある入力済みの家計簿データから、対象年月を指定したレコードを
     抽出する。
     抽出方法:
         1. パラメータクエリ・・・・クエリグリッドの「抽出条件」を直接指定する。
         2.  専用の抽出機能をもったフォームを作成し、クエリに連動させる。
     ここでは、汎用的に使えるフォーム様式を採用する。

  概念:下図参照
   
図3-1 出力系日処理 メニューの[対象年月指定]からF_対象年月選択パラメータ
   開き、年月例:01/12を入力する。
   次に、指定年月をメインパネルに転送する。
  この結果、家計簿が終了するまで指定年月は常に使用可能状態にある。

F_対象年月選択パラメータ          メインパネル[対象年月]


                     メインパネルに年月が保存される。
  作成のポイント:
  フォームパラメータは、レコードソースを持たない非連結フォームである。
  この様式は、処理パターンが類似なので、「ダイアログボックスサンプル」をコピー転用する。

作成手順

@ダイアログボックスサンプルをコピーし、名前をF_対象年月選択パラメータに替え、内容を改修する。

標題 ラベル   年月抽出パラメータ 
表示 ラベル   対象年月 yy/mm 
年月 テキスト  対象年月 

Aクエリ:Q_家計簿月別明細表を作成する。図3-3参照
 == ソース:Q_家計簿明細表[対象年月]フィールドを挿入==

Bマクロ:M_日月年処理のマクロを作成する。

 == 図3-6 M_日・月・年処理 参照 ==

対象年月パラメータを開く    開く
BF 年月転送            値の代入

C「年月転送」をF_対象年月選択パラメータ:[対象年月]のプロパティ:更新時に関連づける。

D「対象年月パラメータを開く」メインパネル〜対象年月のプロパティ:クリック時関連づける。

Eメインパネル〜対象年月からパラメータを入力・確認する。
 == メインパネルに赤字で年月表示 ==

図3-3 Q_家計簿月別明細表抽出フィールドと抽出条件の設定
 ポイント:

フィールド: 対象年月:Mid([日付]3,5)
 Mid()関数・・・・フィールド名 対象年月:Mid([日付]3,5)
            意味: [日付]データの左から3桁目から、5桁を取り出す。
        例:日付の元のデータ 2001/12/09
                対象年月のデータ 01/12
  類似の関数・・・・Left([日付],4) Right([日付],2)
             例: 2001           09


3.4 日計表
   日計表は、入力したデータの日ごとの収入および支出のチェク用合計表である。
   フォームは親子構成とするが、家計簿入力のようにリンクフィールドの関係はない。
   非連結の親表:F_日計表に、子:F_収入日計表F_支出日計表を並列表示する
   だけ。(下図参照)
   簡単なチェチュックリストなので印刷は不要とする。

   F_日計表

                       データが

 

                       ゼロのときは「0.00」はそのまま表示

 

 

作成手順

@クエリ:Q_収入日計表Q_支出日計表を作成する。
 == ソース:Q_家計簿月別明細表 ==
== 集計ツールの使い方は図3-4参照 ==

A子フォーム:F_収入日計表F_支出日計表を作成する。
 == ソース:Q_収入日計表Q_支出日計表==

B親フォーム:F_日計表を作成し、そのなかに2つの子フォームをドラッグ&ドロップで作成する。
 == 2つの子フォームの位置、バランスなどを編集 ==

Cマクロ:M_日・月・年処理に日計表の起動マクロを作成する。
== 図表3-6 E日計表を開く 参照 ==

DCをメインパネルに関連付ける。
  == イメインパネル〜[日計表]のクリック時 ==

図3-4 Q_収入日計表
集計ツールの使い方:

@Q_家計簿月別明細表を作成したあと、ツールバー:集計(Σ)をクリックする。
 == グリッドに「集計」欄が表示 ==

A関連項目以外は削除し、(または、関連項目のみ上欄表からグリッドにドラッグし)集計パラメータを指定する。
 例:収入の部

フィールド 日付      収入日:Sum(Format([収入金額],#,###.00)) 費目コード
集計   グループ化 演算                               whwer条件
並べ替え 昇順
抽出条件                                    <=49
説明:グループ化・・・・集計の単位
   収入日計:Sum(Format([収入金額],#,###.00))・・・・収入金額の演算
   Sum([収入金額])→収入金額の合計;
    Format([収入金額],#,###.00)→収入金額の表示形式
   Sum()関数のなかにFormat()関数が入れ子(ネスト)化されている。
   whwer条件・・・・[費目コード]が「49」以下

 Q_収入日計表


















 

 

 

 

 


3.5 家計簿月別明細表(画面表示)
  家計簿月別明細表は、F_対象年月選択パラメータにより年月抽出されたデータの
明細一覧表である。

   F_家計簿明細表と同じ様式のフォームだがソースは、Q_家計簿月別明細表。
作成手順

@フォーム:F_家計簿月別明細表を作成する。
 == ソース:Q_家計簿月別明細表 ==
 == 書式の設定 3.2 家計簿明細表(フォーム表示)参照 ==

Aマクロ:M_日・月・年処理に日計表の起動マクロを作成する。
 == 図表3-6 D家計簿月別明細表を開く 参照 ==

BAをメインパネルに関連付ける。
 == イメインパネル〜[家計簿月別明細表]クリック時 ==

3.6 家計簿月別明細表(リスト印刷)
   家計簿月別明細表のリスト版である。
   必要に応じて印刷する。月締めのときは1か月分を印刷し保存する。

作成手順

@レポート:R_家計簿月別明細表を作成する。
 == ソース:Q_家計簿月別明細表 ==
 == 並べ替えと書式の設定 図3-5 並べ替えの設定 参照 ==

Aマクロ:M_日・月・年処理に日計表の起動マクロを作成する。
 == 図表3-6 C家計簿月別明細表の印刷 参照 ==

BAをメインパネルに関連付ける。
 == イメインパネル〜[月別明細表印刷]クリック時 ==

^図3-5 並べ替えの設定
   レポートの並べ替えは、ツールバー;並べ替え/グループ化の設定で指定する。
   この場合、クエリでの設定は無効になる。
   書式設定などについては、3.2 家計簿明細表(フォーム表示)参照   


図3-6 マクロ:M_日・月・年処理



4.月・年処理  未                         MM家計簿11.doc