敦煌

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320窟。盛唐 飛天。

仏教の飛天はまた香音

神と呼ばれ、天歌神と天楽神が混合したもの、飛天は左右一体が上体をねじって振り返り、ほかの一体がそれを追いかけるかのように虚空を上昇する。飛天の天衣が長くたなびき、自由自在に飛翔している。

 

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158窟。中唐 

窟内全景。

これは吐蕃時期に開かれた最大の洞窟であり、釈迦涅槃像の長さが15.1メートルで、雕塑の技術は高い水準を示している。わずかにほほ笑みをたたえた美しい顔、悟りを開いた釈迦の入滅はさこそと思わせる。

 

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159窟。中唐  菩薩。

この菩薩の体は豊かで、健美であり、肌に潤いがあり、つやつやしている、依飾が華麗で、色調が良く調和している。身の動きが軽く“S”字型を呈し、気質が高雅で、成熟した女性の内在の美しさが窺われ、唐代の彩塑中での傑作である。

 

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