龍門石窟

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唐字洞。

北魏時代に開削して未完のままであった。中に龍朔元年(紀元661)の年が刻まれており、それゆえ唐字洞と呼ばれる。入り口の上に北魏時代に完成した庇がある。洞内の正壁に一仏二菩薩、南壁に弥勒、北壁に観音、唐初に彫り補われた作品である。

 

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奉先寺。

元の名を大盧舎那像龕という。「大像龕記」の中に「奉じて大像の南に大奉先寺を置く」とあることから、誤って奉先寺と称して今日にいたっている。元の正式な名はわからない。

 

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南北35m、東西30m、9mの石段を三段置く。規模は龍門石窟で最大。主仏の盧舎那仏は高さ、17.14m、頭高は4m、耳の長さは1.9m。中央に座して、豊かな顔、目は秀麗、風采は堂々としている。脇侍の迦葉は重厚さを持ち、阿難は穏やかで敬虔である。二菩薩は盛装して立ち、天王は雄偉、力士は勇猛である。この一組の造像は中国唐代の仏教彫刻芸術の代表作である。

 

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