曲阜
曲阜は山東省の西南、済南の南156kmに位置する。市の総面積890ku、人口70万人
と小規模な町だ。曲阜とは曲がっている豊かな丘という意味。
曲阜は、春秋戦国時代、魯国の都だった所で、約800年の間、都として栄えた。曲阜と名
付けられたのは、596年(隋の開皇16年)のこと。東方文化の源とされ、現在でも詩書之府、
礼都之郷と人々に称えられている。曲阜で暮らす人々にとって、孔子抜きに彼らの生活は考
えられない。この地を訪れる人が跡を絶たないのは、曲阜が儒教の創始者孔子の故郷であ
るからだ。それは、全市人口の20%が孔姓であることからもわかる。
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孔林。 孔林は、孔子をはじめとする孔家歴代の墓所であり、世界で最も長く続いている一族墓地。漢代には6.7アールの小さな墓でしかなかったが、その後13回も修理拡張され、現在は200ヘクタールもの広さを持つようになった。石碑が3600もあり、樹木は10万本以上も植えられている。そのなかには日本の湯島聖堂から贈られた桜の木もある。 |
↑万古長春の門
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洙水橋。 洙水橋坊の門をくぐって橋を渡ってゆくと孔子の墓がある。 |
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広大な墓なので参道もどこまでも続く。 |