スリーブ感受性反射法は、スリーブの部分と全体とを張力均衡反射関係で把握し、操作します。
強力な方法で、いろいろなことがありますが、頭頚反射(とうけいはんしゃ)がわかること、使えることが第一の基礎です。
そこに至る道は、観察、触感、オヤっと思った時の質問や考察です。
写真はビデオへの入り口です
08.04.04肘にプローブそして頭頚反射
肘はとてもかたい筋膜にかこまれています。変色が進んでいるほど硬いのです。そんなとき、指で押すぐらいではほぐせません。パチという音、あるいは超音波と圧力と頭頚反射の組み合わせが最も強力です。なお今回から、英語名をhead-neck reflexionと呼ぶことにしました。ごぞんじのとおり、反射は普通はreflectionですが、生理反射の場合はxionとなります。
Very hard skin and fascia, they can be relaxed using supersonic probe and head-neck reflexion. Look at my face. Look at posture shift. This can be used to relax ankles, or very hard positions.
頭頚反射の応用範囲の拡大についてですが、
@膝がしらは肘と対応した部位であり、かたい、という問題も同じです。体表の観察のところで紹介しますが、膝頭は太ももがほぐれ、つぎに下腿がほぐれ、その後にやっとほぐれます。
A手の甲、ここはパチとたたくことが多いのですが、エイっと頭頚反射を組み合わせます。これは基礎技術としています。
B足首、内果、外果
C前腕、股関節、さらには全身も可能です。動作と組み合わせます。
08.04.04再(初07.10.14)
耳の中で音がするのです。頭骸の解放には、その内部の解放も必要です。
また、耳、耳たぶが痛い時は、頭のナ湖のことも考えてください。
今もこのハンマーパチグーは使います。
いろんな技法をビデオで紹介しています。発表時期はほとんどがそれを初めて使ったときです。ですから、その時の体の状態に合った方法でした。しかし、技法に応じて効果の及ぶ領域は違いますから、特定の目標部位に対していくつかの技法を並行して用いることも当然あります。
中でもこの技法は脊柱の解放の基本技術なのです。07.09.03
共感反射の利用 07.09.12
共感反射の利用は初歩の場合は、「指の研究」にあります。ここでは三点法で反射の有無 をさがすことができる、という例です。ひどく硬い部分はこんなふうにかすかなレベルか ら最適点、共鳴点さぐります。
ビデオの中の会話にあるとおり、ハンマーの位置を動かしていくと共鳴として聞こえる私の頭部のチリチリ音が大きくなるとこがあります。間もなく患者が痛みを訴えます。あるレベルまで解放反射が高まるとはじめて患者が感じるのです。ですから、術者の方が感度は高いのです、痛みでなく音でですが。この技術は頭頚反射が使えるようになってしばらくして出来るようになります。広く感受性と呼ぶものの一部です。
基本の頭頚反射
この例はちょっと前のものですが、最後に拍手パチののち頭を押さえひねって、術者は頭頚反射を使っています。これに共鳴して患者の頭頚部がボっと音を立ててほぐれます。
足指ハンマーブラシと頭はセットでやってください。足指をやっているとき、頭でチリチ リチリとほぐれる音がしていますから、次はパチグーでほぐします。やりませんと頭がお もくなってしまいます。
07.09.12
若い人の場合も同じ
9/12同じ日に20代の若い人に同じことをやってみました。
見事に同じ現象でした。すなはち、ひざがしらのちょっと上を無音ハンマーでたたき続け、おなか、下部をギュギュと押し続けています。そのうちに頭にかすかなチリチリチリという音が聞こえ、大きくなります。そしてそのうち腹部がグルッグルッと音をたてます。これは左脚でした。右に移るとさっぱり反応がありません。また左。また反応ありです。
このように、この技法は検査でもあります。
チリチリいうまで20秒、30秒待つこともあります。全体としては3分、5分です。
反応時間の経験
反応時間を左のようなポーズで経験して下さい。
膝頭を少し内側に引き、つま先をハンマーで打ちます。20秒、30秒待って下さい。あるいはもっと短いのですが、チリチリチリというかすかな音が聞こえます。おもに頭皮のほぐれる音です。これはつま先、ひざがしらのほぐれに反射した頭皮のほぐれです。ハンマーの場所を動かしてください。聞こえたり、なかったり、小さくなったりを経験して下さい。
この技法、練習法はいろんな部位で同じです。
アキレス腱、ふくらを長くたたく、も経験して下さい。2分、3分と長くする場合もあるのです。むつかしい人、さっぱり糸口のつかめない人のとき、試してください。
一般検査への発展
望診 診療室への接近、歩く様子から得られる情報と所見。
簡単な動作をしてもらって得られる情報と所見。
ある種の振動やにおいも伝わるが、便宜的にここに含める。
したがって、治療の最中あるいは終えてからであってもよくある。
触診 触れた皮膚、筋、骨の触感や伝わる振動などの情報と所見。
積極的に、検査法として、両手を用いて、あるいはツールと手の感触を用いて反応、あるいは共鳴の具合をみる。
スーッと脊柱をなでて判断する、甲をたたいて判断するなどです。
さらには、多様な仮説に応じて実施可能性、有効性をさぐるために同様な操作を行うことがある。
聞診 実施操作に応じて生じる音を聞いて、成果および反応の様態を観察する。
多様な仮説に応じて実施可能性、有効性をさぐるのは前項と同じである。
感見診 従来にはない観点です。
強いコンプレックスが解放されるときは、においだけでなく、空間の振動など色々なことが起こります。ある情景などのイメージが出る場合もあります。
ある種の情動に襲われることもあります。自分の感情なのか、患者の解放なのか、冷静に見なければなりません
治療の開始法 基礎技術として別項に述べます。このなかにもいろんな判断があります。
技術レポート〜頭頚反射とは