体幹は部分として扱う場合は、腰部痛、腹部痛、背部痛などとしてアプローチする傾向にあります。
しかしながら、からだ全体のひずみ、原因となる上肢、下肢、頭、脊柱を一体にとらえて、反射関係を想定して操作しないと行きづまります。
反射関係の想定のためには、各スリーブの引き合い関係の理解に加えて、操作のつど実証的に確かめる必要があります。そのためにはスリーブ間の共鳴関係、反響の様子を手で、音で感じ取る必要があります。これを組み込んでいることが”スリーブ感受性反射法”の最大のポイントです。

08.01.15ひざ痛と体幹の例です
08.01.23腹部へ超音波プローブです。
08.02.25腹部プローブと首ハンマーです。
08.03.16腹部、胸部筋膜など力を入れます
写真はビデオへの入り口です
08.03.16筋膜プローブと無意識
胸部、これは実施例のとこにもありますが、ここではこれに続けて上腕、腹部、足底を一連のものとする例です。なぜかといいますと、腹部にはベースになる骨がありません。ですから、強い力で観察する、解放するということがあまりありません。ですから残っているのです。やわらかに見えるのですが違うのです。胸部筋の上腕への付着部位は実はとてもひどくひずみの集中しているとこなのです。そして、硬いゆえちょっと押したぐらいでは痛みを訴えませんし、反応もしません。ここはプローブで押しながら術者の頭頚反射をくわえて、エイッ、という最後の瞬間の強圧が必要です。ボッと音がします。聞き取れないのであれば、患者さんが少し痛みを訴えるぐらいで、なんども細かく押します。
おなかは、見る通りなのですが、自分のおなかにも力を入れて、共鳴反射です。そして、強さのかげんも全身で行ってください。
足底をプローブで押して甲ハンマーのとき夢を見たそうです。きれいな蝶ちょが二匹飛んでたそうです。これは日本人に特有な超深層の意識の表れです。こんなレベルに超音波は影響を与えるのです。
Added: March 16, 2008
Probe-push into abdomen results lighter shoulders and abdomen. Upper part of an arm is one important position to push on. That is ending position of chest muscles and fascias. Afterwards she said "shoulders became lighter, especially deeper point of upper shoulder shells". That mean,I think, the ending point of romboideus and levator scalpulae. She said another story, "while touched by probe on sole, two beautiful butterflies came in a dream". That tells us probe-touching can effect on unconsciousness or relating tissue and organization.
08.02.25
複合したハンマーの方法です。ひと月で大きな進歩があります。
ハンマーの位置はいろいろ試してください。アキレスと太もも、背中とアキレスとか、首とか。いずれもかのうです、聞こえれば問題ありませんが。
おなかの問題は首の前側と同じです。すなわち、骨から遠いゆえに縮みしろがおおきい。ゆえに、やわらかそうでいて、収縮の蓄積はとても大きいということです。
Abdomen is a shrinkable space. I mean that some parts near or close to bones are not shrinkable relatively. In long term, what does it mean? Shrinkable space stores more tension, I think. Therefore, to have many means is important. During doing abdomen, left foot began to relax. I felt that.
08.01.23超音波プローブをおなかにしっかり押しこんでいます。そして、ビオラをひいて改善状態を確かめています。実はこのとき、頭頚反射も使っています。その方がよくほぐれます。首と一緒にです。手の指、足の指が硬くなるのはおなかが力を失って、指を引っ張らなくなるからなのです。腰の力が失われたということもあります。硬くなった部分というのは収縮能力を失った部分でもあります。重要なポイントです。確かめる方法、患者さんの場合は、ちょっとした動作をしてもらいます。わからなければ工夫してください。
To relax stomach or abdomen, pushing probe on to abdomen is very effective. Gradual posture changing is recommended. Performance is easily checked by playing a violin or a viola.
08.01.23Various methods are used to relax abdomen. Which method should be used in each case? Theory should be taken into account, for example "lack of pulling power from abdomen made fingers stiff", and it is the case or not.
プローブとブラシと指からの反射を用いています。ひざ痛にも関係していますし、ひどい指を治すためにも腹部は必要です。プローブを強めに押し込むととても痛いのです。ですが、その痛さは硬いものがほぐれて神経が働き始めたという信号ですから、頑張ってやらねばなりません。
今日はひざ痛ステップ1
動作をすると、わたしのおなかがうずきました。おなかをまず下腿でほぐし、こんどはあごの下です。ここからノド、胸骨、白線をとおって恥骨までのようです。
Mister M says "I have pains on knees". Looking his movement, I felt uneasiness on my abdomen. Therefore 1st step is that, abdomen by leg, sole (not showed) and by probe on chin.
ステップ2
前面の次は後面です。項靭帯、頭皮、脊柱の棘靭帯です。ここは音もです。肩を横に引くのは靭帯への働きかけです。08.01.15
Second step to release pains on knees is to relax buttocks by pulling shoulders. After front side, back side must be done. Most needed are buttocks and shoulders, usually.
07.10.04
わたしの左胸を素肌で刺激します。途中で姿勢を変えているのは、反射、解放の様子が変 わっているからです。(ヴァイオリンのことですが、肩当を使うと、左胸が縮みます。問題です。)
ビデオの通り、みぞおち、ろっ骨下端、腹部も対象になっています。半年前より効きやすく、反射範囲も広くなっています。姿勢反射が伝わりやすくなっているのです。
ひたいの骨膜、まゆを腹筋、ひざ内側の反射点として
ひたい骨膜はパチと拍手ののち、指腹側の第二関節でしっかり押すこと。「イタイ」という反応があるぐらいに。ひたい全域、しっかりさがし、ほぐすこと。
イスで、腹部をタッチし、まゆひたいをギュっと押し上げる。のけぞる形になってよいのです。そのほうが腹部への反射は大きいのですから。
耳鳴りが出る、腹部痛が出る、などの反応があるので、臨機に対処することです。
07.06.25
このビデオは、体幹前面と右腕の共鳴関係を確かめながら操作している様子です。前腕だったり、上腕だったりします。そして、時には左腕に無いだろうか、とも調べて戻っています。次の操作は、ぱちぱち叩いてからグ−ッと引き、押しをやります。引き時間、押し時間は解放音の響きに合わせています。
この方の場合は、特に首に問題があります。皮膚が黒ずむほどです。
2007.06.06
他の例 肘上の上三がたるんでいる人の例。(ここはビデオがありません、上と同じです)
ここは、骨膜に緊張があります。骨膜は骨に浸透していて、そこも変質しています。
こんな場合は、パチパチの音もよく使いますが、ソニックハンマーでギュッギュッと押します。側臥で大体の上部を強めに押し刺激しながらです。そこの骨膜まで刺激が届くようにです。上三域は「電気のこぎりで切られているみたいで、骨の中までだんだん入ってくる感じ」だそうです。膝下もこれを使います。400ヘルツが必要な時です。
そしてそのあとに、体幹と腕の操作をすると、見事にほぐれます。

次の日です(06.07)
かかと裏打ちで肘上痛む、という現象が起きました。無音ハンマーを使ってます。
ビデオをセットし、肘上をタッチしてもらって再現します。つぎは、三角打ちの下腹部押しです

前のビデオは、かかと裏打ちで肘上痛む、でした。つぎは、三角打ちの下腹部押しです。ハンマーの位置は上三から次第に三角へ移動します。三角もいろんなとこです。腹はしっかり押すこと。会陰から下腹へ、すなわち、骨盤底からの筋膜を含みますので。

もう一つの例 若いN君の例です。
前々回、ビデオと同じ操作をしました。上二でした。そして、左腕は背中でした。
今回、始めようとすると、なぜか私の仙骨がうずくのです。イスで、右の手の甲をたたき、仙骨をぐいぐいと押しました。同じく、腰部筋も押しました。たしかに、音もあります。
体幹の前と後ろ、そのあとが仙骨ということでした。
終えて、彼が立ち上がる時、わたしの骨盤上縁がジワリとうずきました。本人に聞いても、別に痛くないよ、でした。私の体は進化しているようです。2007.06.06.
PDF体幹 関連事項を含むレポートです。
技術レポート〜顔の観察