2003/03/22 |
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ThinkPad 701C,CSの64MBメモリー(技術編) |
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701C、CSは、BurmyGreen最愛のThinkPadではあるのですが現在現役マシンではありません。でもデスクの脇には今でも701CS(2SU)というUS版のマシンを置いています。自分の中では「まだコレクションには回していない」という想いからです。 |
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Q1. 701のメモリの上限は? |
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Q2. なぜ8MB+64MB=72MBとならないのですか? |
ThinkPad 701はOPTi社の82C465というメモリ・コントローラを採用しており、このチップがCPUからのアドレス信号全てを使っていないからです。チップのピン数を減らすためのトレードオフであったと思われます。
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Q3. 64MB化すると、何か制限がありますか? |
BIOS設定画面でHibernation File SizeとしてCurrent Memory Size選べば一見動作するかのように見えますが、実際にハイバネーションを起動するためにFn+F12キーを押すと、画面が消えた状態で止まってしまいます。
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Q4. 64MBでは64K色(16ビット・カラー)が使用できないと聞いたのですが? |
ThinkPad 701にはChips & Technology社(のちにIntelに買収)の65545というグラフィックス・コントローラが使われており、対応するドライバとしては"Chips & Tech. Super VGA"と"Chips & Tech. Accelerator"の2種類のドライバがWindows 95/98には入っています。前者は256色のみ、後者は256色と64K色をサポートしています。64MB化した状態で後者が使えないために64K色がでないと表現されていたようですが、本質的には色数とは無関係です この症状は、AcceleratorドライバがLinear Frame Bufferを使用することに起因しており、64MB化した状態では65545のLinear Frame Bufferとメイン・メモリが干渉してしまうために発生します。
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Q5.
では、64MB化した701でW95/98のAcceleratorドライバを使用するには? |
このドライバはA4で説明した症状を解消する「おまじない」で、CONFIG.SYSにDEVICE=TP701MEM.SYSの行を追加して使用するDOSドライバです。 某所では「専用ディスプレードライバー」と書かれているようですが、それは別物であるか、あるいはまったくの勘違いです。
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Q6. TP701MEM.SYSはどうやって手にいれるの? |
A1で説明したようにcuiincが701ユーザーに新たな道を開いてくれた功に敬意を表して、cuiincもしくはその再販者から入手できます。ドライバの作者自身やメモリ購入者によるドライバ「単独」の再配布は避けることにしています。
お急ぎで英語はまったくダメという人でなければ、cuiincから買えば約70ドル+送料で済みます。 |
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Q7. Windows 95/98以外ではどうなるのですか? |
同じようにLinear Frame Bufferを使用するドライバを使用するOSでは問題が 発生するはずです。残念ながらWindows 95/98以外試したことがなく、それ以外のOSでの解決策は現時点では考えていません。
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Q8. TP701MEM.SYSがうまく動かないのですが? |
ハードウェアを直接操作して不具合を回避しているため個別に問題が発生する可能性もあるので、readme.txtに書いてあるように"AS-IS"で配布しています。動かない場合には諦めてください。 xlr8butterfly@mail.goo.ne.jpに詳しい状況を報告頂ければ、お助けできるかもしれません。。。尚、A6の理由により、ドライバ提供に関する問合せはお断りしています。
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Q9. 64MB SO-DIMMを701以外に使えないのですか?
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ちなみにIBM 2435で試してみましたが、POST中にハングしてダメでした。 BurmyGreenコメント:
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