2003年1月11日
「よこはま定時制父母の会」と「よこはま定時制生徒の会」は12月2日、「横浜弁護士会の勧告に従い、募集停止した夜間定時制高校の募集再開を含めた計画の再検討をして下さい」という趣旨の請願書を、6089筆の署名をつけて横浜市議会議長宛に提出しました。
この請願書については、民主党、神奈川ネット、日本共産党の3党が紹介議員になってくれましたが、審議の直前に民主党は紹介議員を降りました。市議会の常任委員会で継続審議となっています。以下に、その「請願書」を資料として紹介します。
2002年12月2日
請願書
横浜市議会 議長
小林昭三郎 様
よこはま定時制父母の会
よこはま定時制生徒の会
[請願の趣旨]
横浜弁護士会人権擁護委員会の勧告に従い、募集停止した夜間定時制高校の募集再開を含めた計画の再検討をして下さい。
[請願の理由]
横浜市は11月20日付で横浜弁護士会人権擁護委員会より『横浜市立高校再編整備計画』による市立定時制5校の募集停止の措置につき、『生徒、保護者、教職員等関係者全般から広く意見を聴取した上で、募集の再開や募集停止の凍結等も視野に入れ、本件措置を再検討すべきである。』との勧告が出されました。
私たち『よこはま定時制父母の会』では平成13年度中、2度に渡り定時制統廃合計画の見直しを求めて請願し『不採択』とされた経緯があります。しかしこれまでの審議は、定時制高校に子供を通わせる父母が中心となり生徒、教職員等関係者でっくる父母の会の『計画』に対する懸念は一切考慮される事なく、教育委員会サイドの答弁のみが尊重されてきた裁決であったように思います。
この春の混乱、進学を希望しながら幾度も[不合格]の烙印を押され高校浪人を余儀なくされた者たち、通学可能な距離に空席が無く、過酷なまでの遠距離通学を強いられている生徒たち、定時制の良さの一つである『ゆったりとした空間』が、急に過密な空間に変わり、心の平安を保てなくなった生徒たち、この計画実施に伴い生徒たちが受けた苦痛は計り知れません
去る10月30日には、来年度の公立高校募集定員が発表になりました。定時制については、今春の措置(35人学級を40人学級に、戸塚高校2クラス増という対応)によって多くの問題が起きているにも関わらず、更に、鶴見工業定時制を募集停止し、その2クラス分を許容限度を遥かに越えた戸塚、横総に増やす等、常識を疑う発表でした。学校は適性規模、適性配置である事が大前提です。特に夜間定時制については通学時間は無視出来るものではありません。
横浜弁護士会人権擁護委員会の『この措置は憲法、教育基本法に違反する』との勧告を真撃に受け止めて頂き、議会として募集停止した夜間定時制高校の募集再開を含めた計画の再検討をして頂く旨請願致します。