2008年2月2日

2008年1月29日

神奈川県知事     松沢 成文 様
教育委員会委員長  平出 彦仁 様

08年度通信制高校問題に関する緊急要請書

                 

かながわ定時制・通信制・高校教育を考える懇談会


横浜市立定時制高校の灯を消さない会
        代表  高坂 賢一
よこはま定時制父母の会
        代表  沢崎 三郎
かながわ定時制教育を考える会
        代表  中陣 唯夫
定時制高校を守る市民の会かわさき
        代表  浅野 栄子
不登校の親の会(こだまの会)
        代表  馬場 千鶴
フリースペース・すずらん
        代表  大森 雅子
教育委員会を傍聴する会
        代表  土志田栄子
県民要求を実現し、県政の革新を推進する連絡会 事務局長
 加瀬 文隆 
新日本婦人の会神奈川県本部
会長  高浦 福子
神奈川県教育運動連絡センタ−
  事務局長 加藤  誠


 「新しいタイプの通信制高校」修悠館高校の08年度入試に関わって以下の事項を緊急に要請します。複雑な事情を抱える受験生の立場に立って緊急措置をとっていただきますようお顔いします。


1、修悠館高校の前期選抜で147人が募集人員をオーバーし、予想外の事態に子どもたちは不安におびえています。前期選抜の募集人員数を理由とする不合格者を出さないよう合格枠を拡大すること。

 <理由>
@ これまでも通信制高校の入試では不合格者を出さずに、すべての子どもたちに進学の機会を保障してきました。

A昨今の厳しい受験事情を反映して、「新しいタイプの通信制高校」に対する期待は大きく、受験生の中で横浜市立横浜総合高校が新設された時と同じような現象が起きています。しかも、「昼通える通信制高校」とのアピールが強く、保護者・受験生が全日制高校に準じて運営されている私学の通信制高校と同じように受け取り、中学の指導にも同様の傾向も見られる部分があります。

B受験生には、不登校、引きこもり、精神疾患、学力の遅れ、家庭事情など、複雑な事情を抱えている子どもたちも多く、「不合格」のショックで立ち直れなくなる人も出ると心配されます。後期選抜に再挑戦できないであろう子どもも頑張って受験しています。最悪の事態なども心配されるところです。

C子どもたちの進学の機会保障のために、この間、定時制高校では合格枠の拡大の緊急措置をとってきた経過もあります。 


2、修悠館高校の前期選抜の結果をふまえて、後期募集人員を拡大し、高校進学を希望する子どもたちに十分な学びの場を準備すること。

 <理由>
@全日制高校を不合格となった子どもたちが、定時制ではなく、「昼通える通信制高校」に希望する可能性も予想以上に出ています。

Aこれまで湘南高校に受験していた少年自衛隊関係の250人が後期選抜に志願するとなると、定員不足が予想されます。

B全日制高校の定員不足がもたらす、最後の砦としての「学びの場」を子どもたちに保障してください。

C今年度の結果を受けて、全日制高校の定員問題をふくめて抜本的見直しが必要です。


3、「昼通える通信制高校」の期待に十分にこたえられるだけの教職員の特別加配をしてください。

 <理由>
 @「昼通える」が一人歩きしている面もあります。実際に私学ではそうした学校があるだけに、「公立の通信制」の制約など子どもたちに理解されるはずがありません。しかし、子どもたちにとっては人生一度の高校生活です。

 A全国に誇れる「新しいタイプの通信制高校」の初年度が混乱することのないように、十分な指導体制が求められています。

以上

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