2002年8月2日

 「よこはま定時制生徒の会」と「よこはま定時制父母の会」が、「教育の原点」といえる定時制教育の灯を消さないために、また今年度の定時制入試において多くの不合格者と定時制進学断念者を出した深刻な事態を二度と起こさないためにも、戸塚高校定時制の募集停止を白紙撤回することと、港高校と横浜商業高校定時制の募集再開を求める署名を開始しました。
 以下に、その署名用紙を紹介します。

横浜市立高校再編整備計画

定時制統廃合の見直しを


●戸塚高校定時制の募集停止を白紙に戻して下さい。
●港高校、横浜商業高校定時制の募集を再開して下さい。


  横浜市の高校再編計画は、今春、生徒、父母、教師の見直しを願う切なる叫ぴもむなしく断行されました。
  横浜市立定時制高校5校のうち、今年3校、来年1校、更に今から2年後以降に最後の1校まで、夜間定時制高校は全廃される計画です。

  それに替わると言われた新設の3部制総合学科高校は新しい二一ズを引き出したものの非常に高倍率で誰にとっても狭き門でした。
  計画当初から危倶されていた大混乱は、予想を上回り切り捨てられた生徒のみならず、統廃合によって学校の質『定時制の良さ』そのものを奪われた在校生徒たちにまで及んでいます。

  横浜の財政状況が深刻であればなおさら、教育だけは手間・暇と、お金や愛情をかけて、全ての子供たちがその個性を育み、健全な市民・納税者となれるよう育成するのが横浜市政・教育行政者の使命であると思います。

  私たちは効率と生産性を追及するあまり沢山の自然破壊をしてきました。破壊するのは一瞬でも、絶滅した動植物、失われた森林は二度と元に戻りません。効率中心の自然破壊が回りまわって自分たちの生活や命を脅かす現実をいま人々は気付き始めています。同じことは教育においても言えるのではないでしょうか。単に「不効率」「不経済」だという理由だけで定時制も同様に絶減させて良いのでしようか?

  私たちが、夜間定時制の存続を願うのは単に、ノスタルジックな思いからではなく、そこに失われつつある教育の原点がまだ、存在するからです。多くの生徒が一度は挫折や深い傷を負いながらも定時制高校の生活を通して、真に学ぴ、生きる喜ぴを体験して巣立っていく姿を見ているからです。小中の義務教育や全日制の高校が本当に子供たちにとって居心地のよい成長の場になれば、定時制高校の必要は自然に減少するはずです。それを待たずしてこんな乱暴な仕打ちはありません。直ちに計画を中止して下さい。
 

よこはま定時制生徒の会
よこはま定時制父母の会


2002年 月 日



横浜市教育委員会
教育長
横浜市長
横浜市議会議長    様

よこはま定時制生徒の会
よこはま定時制父母の会


横浜市立高等学校再編整備計画

定時制統廃合の見直しを!!



●戸塚高校定時制の募集停止を白紙に戻して下さい。
●港高校、横浜商業高校定時制を募集再開して下さい。

 氏     名   住                                  所             

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