2003年2月14日

川崎市立定時制高校の統廃合計画の見直しを求める

TALK!and LIVE!定時制高校」の集いが開かれる


 2月11日、川崎市の総合自治会館において「TALK! and LIVE! 定時制高校」の集い(主催は「定時制高校を守る市民の会かわさき)」が、生徒、保護者、教職員、市民ら約60名(スタッフを含む)の参加のもとに行われました。

 集いは、グループ‘&’(川崎総合高校定時制4年生の二人組ユニット。毎週土曜日の夜、溝口駅で路上ライブを行っている)による、若さあふれる元気のよい歌声によって幕を開けました。

 つづいて、自らも定時制高校出身で、息子さんが市立高校定時制に在籍している、フォークシンガーの小出正則さんが、『あさひが丘の大統領』の主題歌「新しい空」など6曲を熱唱してくれました。

 その後、川崎総合高校定時制の保護者で「市民の会かわさき」の代表が、「わが子を定時制に入学させものの、その学校が市の『教育振興計画(案)』によって募集停止になるかもしれないことを聞いて、何としてもこの計画を見直してもらいたいと考えるようになった」、「多くの子どもたちが行き場をなくしてつらい思いをしている。せめて今ある定時制をなくさないでほしい」と訴えました。

 次ぎに、「定時制高校を守る生徒の会」の代表の女子生徒が、中学までは不登校であったが定時制に入って、学校に通えるようになった、ここで得たものは大きかったと語りました。さらに、市立橘高校と市立川崎高校の男子生徒が体験談とともに、自宅や勤務先の近くに夜間定時制がなくてはならないことを強く訴えました。

 最後に、会の事務局から運動の経過と今後の取り組みの提起がなされた後、参加者が話し合い、川崎の「子どもの権利条例」を踏まえ、定時制生徒の声を聞くように働きかけよう、市教委に「定時制を削減するな」という声を届けていこう、教育委員に定時制の実態を知ってもらおう、などなどの意見が出て、2月18日の教育委員会会議の傍聴までにさらに署名と宣伝を強めていくことが確認されました。

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