2003年12月28日

「定時制をなくさないで」という思いが伝わるトーク&ライブU


 12月26日午後、川崎市総合自治会館ホールにおいて「定時制高校を守る市民の会かわさき」主催による「第2回トーク&ライブ定時制」の催しが開かれました。

 当日は、第一部としてこの3月川崎市立定時制高校を卒業した2人組ユニット(グループ名“&”アンド)が、自ら作詞作曲した歌を披露。2人とも中学時代に不登校を経験、定時制高校に入学して自らの居場所を見つけ、軽音楽に目覚めバンドを結成し、今はストリートライブなどを行っています。
 1人は大学に進学し中学校の教師をめざし、1人は音楽の専門学校で学びバンドマンになることが夢だとのことです。2人は、ともに学校に通えなかった自分たちが、今このように多くの人の前で演奏し、話ができるようになったのも定時制で学んだおかげ、だから定時制をなくさないでほしいと語り、熱い演奏と歌声を聞かせてくれました。

 つづいて、第2部は保護者、定時制在校生、教職員が定時制ってどんなところなのかを語ってくれました。
 保護者の一人は、20代になる子が中学の頃から不登校となり、卒業後10年近く家に引きこもった状態になったが、この4月から川崎市立の定時制高校に自分の意志で入学し、今は1日も休まず学校に通っていることを紹介。定時制に行こうと思い立った時に、近くに夜間定時制があったのが幸いだったとのことです。定時制は、「安近短」ということで安い学費で、家のすぐ近く短時間で通えるところに是非残しておいてほしいと訴えました。

 次に、現役の定時制4年生が中学時代に不登校になり、全日制の入試で不合格となったものの、どうしても高校に行きたいと夜間定時制に入学。いろいろ不安はあったものの、定時制のあたたかい雰囲気、同級生や教職員との触れあいによって、今では不登校であったことが信じられないように変わったこと、もしまた高校に入学するとしたら迷わず定時制を選ぶと語りました。

 最後に、第3部として「三部制」を考えると題して、川崎市が検討している「三部制」ってどんな学校か、「単位制」ってどんなシステムなのかについて、02年度に横浜市が開校した三部制定時制高校の「横浜総合高校」の教員から2年近く経過した現状について報告がありました。
 質疑のなかで、川崎市は教育委員会会議などで九州など他県の多部制定時制高校について宣伝しているが、すぐ隣の横浜総合高校や県立のフレキシブルスクールなどについて、現状や問題点を十分検討すべきだとの声がありました。また、多部制定時制は夜間定時制高校とは全く異質の学校なので、それを設立することで夜間定時制を減らさないでほしいという切実な訴えもありました。

 全体を通して、今回のトーク&ライブの集会では、川崎における夜間定時制について現状の5校を減らさないで、定時制教育を充実させていくことが必要であるという思いが伝わってきました。

 

2003年12月28日

定時制検討委員会がスタート

 11月29日、定時制検討委員会が開かれました。
 保護者1名と卒業生1名も加わり、定時制の現状をよく知る委員4名が積極的に発言し、振興計画と異なる視点を提示した一方、行政の委員は一言も発言がありませんでした。また、委員の一部には、定時制の状況をよく知らないため、とまどっているような様子も見られました。

 事務局は、次回から諮問内容の協議に入る予定でしたが、委員長の判断により諮問内容に向けての共通認識をさらに深めるため、課題の検討とともに現状の協議を次回も継続することになりました。

 なお、この日には多くの方から寄せられた署名10,367筆を提出。年明け後には追加署名の提出と議会への請願が行われる予定です。次回の検討委員会は、1月20日(火)午後2時半より(場所未定)です。

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