2007年12月29日

2007年12月26日

神奈川県知事     松沢 成文 様
教育委員会委員長  平出 彦仁 様

「横浜修悠館高校」と通信制高校に関する要請書

                 

かながわ定時制・通信制・高校教育を考える懇談会


横浜市立定時制高校の灯を消さない会
        代表  高坂 賢一
よこはま定時制父母の会
        代表  沢崎 三郎
かながわ定時制教育を考える会
        代表  中陣 唯夫
定時制高校を守る市民の会かわさき
        代表  浅野 栄子
不登校の親の会(こだまの会)
        代表  馬場 千鶴
フリースペース・すずらん
        代表  大森 雅子
教育委員会を傍聴する会
        代表  土志田栄子
県民要求を実現し、県政の革新を推進する連絡会 事務局長
 加瀬 文隆 
新日本婦人の会神奈川県本部
会長  高浦 福子
神奈川県教育運動連絡センタ−
  事務局長 加藤  誠


 貴職の教育の充実と発展のためのご努力に敬意を表します。
 私たちは、06年6月3日にシンポを開催して7月3日に「新校設置基本計画案『通信制新タイプ高校』に関する要望書」を提出し、07年11月24日再度「県立横浜修悠館高校を考える集い」を開きました。その折にはお忙しい中、担当者を講師に派遣いただきありがとうございました。

 集いのなかで保護者・県民から出された意見・要望、その他私どもに寄せられている「新しいタイプの通信制高校」及び通信制高校のありようについての意見・要望をまとめて要請いたします。
 機会設置の目的に謳われた「通信教育の特性を生かしながら、よりきめ細かい学習機会を得たいという希望に応えることができるよう、不登校への対応も含め、きめ細かな学習サポートシステムを備えた通信制の独立校として設置する」を文字通り実現する条件整備をお願いします。

 いま、貧困と格差拡大、過度の競争教育が子どもたちを直撃し、人間関係や自己肯定感、学習面に不安をかかえる子どもたちも少なくありません。こうした子どもたちの学習権保障、発達保障、進路保障などの条件を整備することは重要な課題となっています。
 そのために、以下の要請に十分に応えていただきますようお願いいたします。



1、この学校の目標を達成する最大の課題は、標準定数以上の特別な人的配置、学習能力、多様なニーズに応じて個々対応できるだけの教職員の増員配置と考えます。

 きめ細かな学習指導を求める生徒には、毎日登校しても応えられる教科指導・生活指導・特別活動指導の教員、養護教員、相談員、カウンセラーの常駐、事務職員、現業職員を多人数配置してください。特に困難をかかえる子どもにとってははじめが大切です。多人数の募集定員による混乱が生じないように万全の人的配置を求めます。


2、自習室の十分な確保と、図書館、体育館、特別教室の十分な活用、畳の部屋(適度の休みの必要な子どもも多い)、食堂(暖かい食事で元気がでるので是非)、エアコン(病弱者もいる)、シャワー室(保健室管理、アトピーの子どもには不可欠)の設置、他では困難なバンド、ダンスなど部活動に対応できる施設設備、みんなのトイレは各棟各階に設置することを重ねてお願いします。


3、基本的なコンセプトに記された「多様で柔軟な学習サポートシステムの確立」「特別活動の活性化・学校生活指導の充実」は、必ず具体化して実現してください。

 具体的には・・・人間のかかわりを重視し、集団の楽しみや子どもたちの人間関係と達成感を育てる学級・学校行事。ホームルームや、何でも気軽に相談できる教師や職員、大切にされていると感じ、生徒に頼られる教職員集団。午前・午後など自由に登校できる(不登校の子などは、はじめから全力でできない点を配慮)、一人ひとりのペースで学べるなど、柔軟で子どもたちのニーズにそうシステムと運営。

 特に、こうした子ども・学校の趣旨を理解し、豊かな指導経験をもつ教職員の配置をお願いします。

4、教育課程に記されたフレキシブルスクール等との連繋、定時制、全日制との学校間連繋による学習機会提供、大学との連繋に加え、フリースクールやフリースペースとよりよい関係(学習面や生活面での指導において)を築くために、積極的な連繋方法などを「新しいタイプの通信制高校」として引き続き検討してください。

5、既存の2校を統合して、1200人規模の「大規模拠点校方式」1校にするのは問題が多すぎます。他に全県に5校は必要です。子ども同士のトラブル発生の場合など行き場がなくなる恐れがあります。

 丁寧な指導、少人数学級、アットホームな環境を求める子どもたちにとっては、小規模な環境での学習が不可欠です。最低でもスクーリング機会の拡大について、2校の協力校の他に、交通の便も考慮して、サテライト的な出張授業などもふくめ、毎日の登校が可能になる新たな協力校の新設を引き続き検討してください。なお、「継続」と回答されている既存2校のスクーリングを打ち切らないこと。

6、入学者選抜は、不登校など困難をかかえている子どもにとっては恐怖です。希望すれば学びの場が保障される安心感、不合格にされない安心感が大切です。

@ 前期選抜を実施する場合も、子どもたちを励ます内容で実施してください。
A 全日制・定時制などいろいろ新たな挑戦をした上で、最後のより所として、全員入学できる条件を整備してください。


7、新設校は新しい試みでもあり、子どもたち・保護者・県民の期待も大きいものがあります。全国のモデルケースとなるような内容を盛り込んでください。そのためにも、

@ 生徒・保護者、地域代表、教育運動市民団体代表なども参加する運営委員会などで、学校の内容・運営について常に協議してすすめる「参加型」の学校とし、地域との交流もはかってください。

A 開校後も、つねに検証し、改善して子どもたちのニーズに応える学校をつくりあげることが大事です。広く県民の意見も反映されるよう、来年度計画に生かされる時期にシンポジウムなど開くなど、積極的に意見を聴取して改善をはかること。


8、希望するすべての生徒に、割引乗車券購入手続きの簡素化措置を講じてください。

9、本来は全日制や定時制を希望しながら、現在、通信制に学んでいる子どもたちも多くいます。この新しいタイプの高校が安全弁とされることのないよう、全日制希望者は全日制に、定時制希望者は定時制に進学できる募集定員を確保してください。全日制進学率向上、92%達成は県民の切実な要求であり、神奈川県挙げての大事業です。

以上

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