2004年8月17日
5月25日、横浜市教育委員会事務局は高校再編・科学技術高校整備担当部長名で、神奈川県教育庁管理部長に対して、2005年度の県立高校入学者の募集定員等について以下のような要望を行いました。
以下に、その要望書を資料として紹介します。
平成16年5月25日
神奈川県教育庁
管理部長 前田重一様
横浜市教育委員会事務局
高校再編・科学技術高校整備担当部長
山崎 幹夫平成17年度神奈川県立高等学校入学者数の募集定員等に関する要望
日ごろより教育行政につきましては、多大な御理解と御高配を賜り、暑く御礼申し上げます。
さて、平成17年度神奈川県立高等学校入学者の募集に関しまして、特に次の三点について、特段の御配慮をいただきますよう、お願いいたします。
1 実績を踏まえた県立全日制高校の募集定員の決定
中学校卒業予定者の進路先については、全日制高等学校への想定進学者数をもとに、計画進学率を想定し、公立と市立の募集枠を決定してますが、この数年間の実績としては、私立高校への進学者数が計画を下回る一方で、公立全日制高校への募集定員が限られているため、全日制高校を希望する生徒にとっては、きわめて厳しい状況になっております。また、平成16年度入学者数の募集にあたっては、計画進学率を見直したことも一つの要因となり、多くの入学希望者が公立全日制高校に入学できなかったものと推察できます。 このような状況から、県立全日制高校の募集定員の決定にあたっては、これまでの実績を踏まえた決定をお願いします。
2 県立全日制高校の募集定員の確保
昨今の経済状況から、公立高校志向が高まっているにもかかわらず、平成16年度の中学校卒業予定者数969人減少することに伴って、公立全日制高校入学者の当初募集定員を前年度から696人減少させました。また、入学者選抜の方式が大きく変わったこともあり、平成16年度入学者の選抜において、公立高校に入学できない生徒が多く出ました。
前年10月に行われる中学生の進路希望調査において、多くの生徒が、公立全日制高校を希望しているという情況を鑑みると、その募集定員を十分に確保することが必要であります。
そこで、平成17年度高等学校入学者の選抜にあたっては、3800人以上の中学校卒業予定者の減少が見込まれておりますが、前年度の実績を考慮し、県立全日制高校募集定員の十分な確保を行うようお願いします。
3 市内の県立定時制高校(4校)の募集定員の確保
平成16年度入学者の選抜においては、後期選抜までに不合格となった生徒が、定時制の二次募集に志願し、二次募集の平均競争率が1倍を大きく超えることとなりました。県市で緊急対応を行い、さらに、欠員の生じた定時制高校で三次募集を行うということになりましたが、特に市内の定時制高校の志願状況がが高い倍率のなりました。
平成17年度につきましては、平成16年度の市内定時制高校への志願状況を踏まえ、市内の県立定時制高校(4校)の募集定員について、十分な確保をお願いいたします。
4 県立通信制高校入学者選抜日程についての配慮
平成16年度入学者の選抜においては、定時制二次募集の目標と通信制高校の日程に関して課題が生じたこともあり、4月に入って通信制高校の再募集をしていただきました。
平成17年度につきましては、平成16年度の状況を踏まえ、通信制高校を希望する生徒の志願する機会を確保できるよう、日程について十分な配慮をしてくださいますよう、お願いいたします。