2003年8月7日
「定時制高校を守る市民の会かわさき」(代表 浅野栄子)は、川崎市議会議長と8月末にも設置が予定されている「(仮称)定時制課程検討委員会」委員長に対し、「市立定時制の再編成にあたっては、今ある定時制高校の通いやすさを損なわないようにしてください」という趣旨の請願書を提出するために、次のような内容の署名を開始しました。
以下に、その請願書を資料として紹介します。
2003年9月1日
川崎市議会
議長 坂本 茂 様
川崎市立高等学校教育振興計画
(仮称)定時制課程検討委員会
委員長 様定時制高校を守る市民の会かわさき
代表 浅野 栄子請 願 書
川崎市立高等学校教育振興計画にもとづく定時制高校の再編成にあたっては、今ある川崎市立定時制高校の通いやすさを損なわないようにしてください
「川崎市立高等学校教育振興計画」では、新しいタイプの高校(三部制・単位制など)をつくるために、今ある定時制高校を滅らす意向が伺えます。
現在の市立定時制高校5校には、全日制に入学できなかった人、全日制を中退した人、小中学校で不登校を経験した人、昼間働いている人、障害のある人などさまざまな人が、家や職場から通ってきています。
新しいタイプの高校は、昨年創立された横浜市立高校の例でもみられるように人気を集め、倍率も高まり、定時制を希望する生徒が追いやられてしまいます。
今回、改定された振興計画では「5校を2校にする」という言葉は削除されたものの、その方向性は残っています。新しいタイプの高校をつくるとしても、今ある定時制を減らす必要はないはずです。学校数が減ってしまうと、通学時間や通勤時間が長くなり、多くの生徒が通えなくなります。現在の定時制高校が果たしている役割を大切にしてください。