2003年7月20日

 「定時制高校を守る市民の会かわさき」(代表 浅野栄子)は、6月から「(仮称)定時制課程検討委員会」のメンバーに、定時制の当事者である生徒や保護者・卒業生・先生を加えることを求める請願書を、川崎市教育委員会教育委員長に提出することを目指し、署名活動を開始しました。
 以下に、その請願書を資料として紹介します。

2000(平成15)年6月23目

川崎市教育委員会

教育委員長  黒田 俊夫様

定時制高校を守る市民の会かわさき

代表 浅野栄子

請  願  書

請願の要旨

(仮称)定時制課程検討委員会」のメンバーに、定時制高校の当事者である生徒や保護者・卒業生・先生を加えてください。

請願の理由

新聞報遺によると9月に発足する「(仮称)定時制課程検討委員会」は、「十数人程度の規模を想定し、市民代表や学識経験者、学校教育関係者、行政関係者らで構成される予定」で、「市民代表一人は、七月発行の市政だよりを通して募集」するとのことです。また、この検討委員会では「懸案となっていた校数間題を協議し直すのに加え、単位制導入の在り方などを検討する」予定で、検討結果は「二○○五年三月末までに」まとめるそうです。

市教委事務局は「今後、検討委員会において市民代表等の参加をいただき公開の場で広く情報を提供しながら検討を進める」・「節目節目では教育委員会会議に報告を行う」という主旨の表明を繰り返しました。教育委員の皆様にご心配いただいたことで、検討委員会の場が市民に開かれることが一定程度保障されました。しかし、メンバー構成によってはその検討結果に大きな違いが生ずることが心配されるわけですが、「振興計画(案)」段階でも問題になっていましたが、「三部制高校」や「単位制高校」の設置により「一番の影響を受けることで、その内容にかかわりの深い「定時制高校の関係者」のメンバーへの参加が、相変わらず不透明なままになっています。

公募による市民代表が一人では、市民の考え方が正しく反映されるのか疑間に感じます。そもそも「市民代表」が全体のうち何人位なのかが不明ですが、もし代表に「定時制高校の関係者」が含まれないままの検討委員会であるとすれば、いくら協議しても、市教委事務局の言う「今ある定時制の良さを生かし、多様な生徒のニーズにあう三部制高校や夜間単位制高校」にする事がはたして可能なのか疑問に思います。

私たちは、現在、定時制高校に実際に通っている生徒たちの実状・気持ちをよく知っている方々を「(仮称)定時制課程検討委員会」に、是非とも入れていただきたいと思います。定時制高校に無縁な方でなく、当事者である生徒や卒業生・保護者を、また各学校の先生も加え、今後の定時制高校の在り方をきちんと検討して、悔いのない新しい充実した川崎市立定時制高校の姿が検討委員会の場で議論できるようお願いいたします。

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