2011年12月16日

 12月14日、「お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会をはじめ、「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会」(奨学金の会)、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク、子ども全国センターなど30団体と個人が、文部科学省内で共同記者会見を開き、「給付型奨学金の実現を求める共同声明」を発表しました。
 その際に、「お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会の定時制高校生が経済的な不安や給付型奨学金の必要性を強く訴えました。以下に、その高校生(神奈川県と埼玉県)の声を紹介します。



 お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会神奈川のNです。

 一年生の時はお金を借りて学校に納めました。二年生から授業料が無償になって本当に助かりました。無償にならなかったら今頃高校をやめていたと思います。

 「教育の無償化は必要か」高校生大討論会を今年7月に開催しました。討論のまとめると

@授業料無償化は今後も続け、授業料以外にも無償化を拡大して欲しい。

A無償化になっても、経済的に困難な生徒がいます。こうした生徒にすみやかな対策をとって欲しい。

B定時制では学費や家計のためにダブルワークどころか四つの仕事を掛け持ちしで働いている生徒もいます。

C教科書など授業に必要なものは無償にして欲しい。

D入学時の納入金を少なくして欲しい。

E給付型奨学金制度が創設されれば夢がかなえられます。貸与型は借金です。世界の多くの国には給付型奨学金があります。

 給付型奨学金を創設してください。

 お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会埼玉のKです。

 全国2293人の高校生から「生活費アンケート」に協力してもらいました。「奨賞金をもらいたい」「修学旅行費が高く参加できない」「病院に行けない」など高校生活に何らかの経済的不安感を持って生活している高校生が75.2%(4人中3人)もいることがアンケートより明かになりました。

 学費や生活費の全部あるいは一部を「バイトして自分で支払っている」生徒は通信制生徒49.7%、夜間定時制生徒が37.3%、昼間定時制生徒33.1%、全日制生徒19.6%もいました。

 学費のためにアルバイトを50社受け、アルバイトが見つからない5ヵ月間は滞納が続き、退学になるのではと不安でした。

 夜間定時制生徒で「奨学金をもらっている」生徒は5.6%です。「奨学金をもらいたい」という生徒は2.5倍の12.5%もいました。

 給付型奨学金を創ってください。

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