2002年2月22日

  2月4日、「よこはま定時制父母の会」は、県内全日制公立高校の出願状況が発表されたことを受けて、「定時制高校の募集定員の見直しを求める請願書」を横浜市議会議長に提出しました。以下に、その「請願書」を資料として掲載します。

2002年2月2日

定時制高校の募集定員の見直しを求める請願

 

横浜市議会議長 様

よこはま定時制父母の会

 

【請願の項目】

 学ぶ意欲のある人を全て引き受けてきた定時制高校の定員が足りません。横浜市議会の責任で平成14年度の定時制高校募集定員を増やして下さい。公立高校を希望する生徒に従来どおり学びの場を提供して下さい。

@     定時制の2次募集後、定員割れしている全日制の3次募集を関係機関と緊急協議し実施させる。

A     戸塚高校定時制、鶴見工業高校定時制のクラス数を増やす。

B     3部制高校のクラス数を増やす(募集停止した港高校、横浜商業高校に3部制高校の分校を設置する)。

C     新しく夜間定時制高校を設置する。

 

【請願の理由】

 過日(2月2日)、全日制公立高校の出願状況が発表されました。

 市立定時制3校を募集停止して開校する横浜総合高校の第1回募集定員は141人ですが、783人が志願しました。全日制課程の高校ならば、志願変更が可能ですが、定時制課程の高校であるために、他の全日制に一切志願変更できません。642人の志願者は初めから不合格という入試になります。

 昨年までは全日制入試に不合格になっても、生徒は2次募集を受け、次に定時制入試がありましたから、公立高校教育を受けたいと希望すれば“不本意”であっても定時制課程に枠が残されていました。しかし、今春からはすでに3校が募集停止していて、定時制には本意、不本意を問わず受け皿が足りません。

 不況を反映して、私立の競争率は前年度より0.52ポイント下がり、公立は0.05ポイント上がっています。事実上、全日制高校の門はますます狭くなっているのです。市立定時制高校の募集定員は140人(22%)減らされました。入試結果を待つまでもなく、都立高校等の先行事例や、また、4回にわたる学校説明会に延べ2,600人も参加者があった3部制高校の入試が高倍率になることは分かり切っていたはずです。それを懸念して様々な請願、陳情、各会派への懇談、また教育委員会、市長への問いかけもしてきました。それらを全て無視するような形で今日を迎えました。

 教育委員会会議の席上でも、『97%も進学するということは義務教育のようなもんだ』と明言しているのですから、これほど人気の高い学校を設置するならば、定時制枠は狭めるのではなく、むしろ広げて計画すべきはずです。制度改革の過渡期に様々な混乱があることは当然で、その時に一番憂慮すべきは生徒に犠牲を出さないことです。

 昨年の9月議会で当会の『募集停止延期』を求める請願に対して『計画には何も問題ない』と不採択にした議会の責任はどのように示されるのでしょうか?

 『横浜ではワールドカップの陰に高校進学もままならない生徒を大勢出した』等と国際都市横浜として世界に恥をさらすことのないよう、まだ来年度の入学式までには時間があるのですから、上記の対応策を緊急に協議して下さい。


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