2005年1月23日

 昨年7月25日、東京都足立区西部区民ホールで160名の参加のもとに開かれた「定時制の灯を消さないで」首都圏集会in東京集会で発表された「夜間定時制高校の灯を消さないで ー 共同アピール」を紹介します。

           

「夜間定時制高校の灯を消さないで」 − 共同アピールー


        
 憲法・教育基本法・子どもの権利条約にそって一人ひとりの子どもたちにゆきとどいた教育を実現することは、私たち生徒・父母(ちちはは)・先生方をはじめとするすべての人たちの心からの願いです。

 ところが、現在の経済効率優先の社会状況は、この願いを踏みにじり、教育を切り捨てようとしています。特に、定時制高校の存続がいまや全国的に危う<なっています。夜間定時制高校を、各都道府県教育委員会では次のように減らそうとしています。たとえば埼玉県、現在の33校から13校に、東京都100校から55校に、大阪府29校から15校にと、全国的にほぼ同じような統廃合計画が進められています。

「オペ終わる白衣着替えるヒマもなくバイクでくぐる定時制の門」
「定時制年齢(とし)の離れた友達の希望に満ちた眼差しが好き」


 これらは、私たち夜間定時制高校に学ぶ生徒たちの短歌です。定時制高校には、さまざまな理由で入学してくる生徒たちがいます。1クラスの生徒数が少ないところも多<、先生たちから丁寧に教えてもらうことができ、家庭的な温かい雰囲気の中で、楽し<充実した学校生活を送っています。定時制高校は、私たちが回り道をしながらも成長してゆ<ことのできる、制度的な保障なのです。

 文部科学省や各県教育委員会の「計画」や「構想」は明らかに夜間定時制高校で学ぶ私たちの実態を踏まえていない、教育を「コスト」の点からだけ見た、机上の計画です。

 私たちは、このような夜間定時制高校の切捨てを決して許すことはできません。

 私たちは、これからもさらに教育条件が整備され、夜間定時制高校の教育が充実されることを願います。

 私たらは、憲法・教育基本法・子どもの権利条約にそって、一人ひとりの子どもたちにゆきとどいた教育が実現されることをこころから願っています。


2004年7月25日

「夜間定時制高校の灯を消さない」首都圏実行委員会
               北海道から長崎までの定時制高校の現役生徒会役員40名

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