10.14 教育講演会「不登校・登校拒否をどう理解するか」

 

講演会参加者が、アンケートに答えてくださいましたので紹介します。



1. 横湯園子さんの話を聞いて、どのように感じましたか。

・やわらかい口調で、子どもたちに接するようにやさしいお話でした。子どもの生きる力(再生力)を信じているからこそ、その裏付けられた数々の子どもたちとの出会いと真実は、とても重く、でも希望をもって聞くことができました。苦しんでいる子どもや大人を前にすると、共有した時間を持つことで、時がいやしてくれたりするのかと思いました。寄りそえる大人の一人でいたいと思いました。

・聞いていて安心しました。子供達、子供を助けたい親たちには必要な方だと思いました。親子のホットな関係を冷やしてくれそうな話です。本を買っていつもそばに置いておきたいと思います。ありがとうございました。

・不登校(中1)の子をもつ親として、一言一句が自分の身にしみました。そして、親としての未熟さをまたも実感し、しかし、自分も誰かに助けてほしいと叫びたくなる気持ちもまだまだぬぐえません。夫婦間の問題、学校との問題を抱えつつ、また自分で考えていきたいと思います。本当にありがとうございました。

・いじめの孤立化、無力化、透明化についてのお話がよく分かりました。大人が何をすべきか、子供が何を願い要求しているのか準備してあげるというお話が参考になりました。

・きめの細やかな内容のお話でした。自分の心を見つめることもなかなか思うようにできないのに、子の心をわかるのはむずかしいことだと思います。

・とても解りやすい内容でした。今いる子どもの現像でどうしたらいいのかと先の不安ばかりにとらわれていますが、内面を見つめ、子どものねがい、欲求に耳をかたむけ、力になって行こうと前向きに考えていきます。

・こどもに安心感やほっとして話せる親でありたいと思いました。

・実例を上げて話されたので、いじめなどが身近にあった様なリアルさで感じられ、分かり易かったと思います。

・分かりやすいお話もあり、大変参考になりました。

・いじめの孤立化、無力化、透明化、分かりやすくてよかったです。こどもの状態を見極められることの大切さを感じています。さいごの「仲間の中ですくわれ、再生されていく」ということを実感しています。ひとことで言うと、先生のお話に共感しました。

・非常に感銘深く拝聴致しました。長い間、忘れることのできなかったご著書、直接お声を通して聞かせて頂き、本当に感謝申し上げます。子どもと共に歩いていく、“安心感”を与えていく大人でありたい! と努力していきたい!

・先生のお話をうかがって、あらためて今不登校している娘の気持ちに寄り添っていきたいと思いました。有り難うございました。

・教師、親、子供等、それぞれの立場の話をこまかくわかる様にお話しいただいて勉強になりました。

・お話を聞いて、なんだかあたたかい気持ちになりました。

・プロセスをきいて、とても納得しました。もっとたくさんの人に聞いてほしいです。

・具体的な例を出していただいたのは、わかりやすかったです。

・具体的な話で大変わかりやすかったです。

               (以上 保護者)



・久々に先生のお話をゆっくりうかがうことができ、深く感銘いたしました。私自身も、親として、教師として、若い世代をどう見、どう付き合っていくかを考えさせられていますが、その根本的な拠りどころについて、はげましを受けたように感じました。まだまだいろいろと教えていただきたいことが多いです。

・感動しました。私たちのやっている風の学園のいみ、そこに参加している子どもをどうみるか、大へん勉強になりました。

・そう思っていてもなかなか対応できず、悩んでいます。新たに、子どもの世界をしっかり見つめていこうと思います。ゆっくりこどもと接する時間を確保するのに悩んでいます。制度を変えねば、安心できる教室がつくれないと思う所です。

・専門家の立場から私たちの知らない事実も交えながら聞くことができて勉強になった。

・得るところが大きかった。我が子(中2男子)も不登校です。

・今日はありがとうございました。今日は息子の誕生日です。小学校ほとんど登校せず、中1の1年の登校のあと、また家にいます。昼ファミコンづけで、部屋にとじこもってることが多いのですが…・。今日のお話最後は大丈夫だとお話聞きながら、どうすれば子どもの心によりそって太いロープになれるか、考えていきたいと思います。

・時間が少なかったためか、幼少の時からの不登校になる事例まで及べなかったのは少し残念でした。いじめが不登校の多くをしめるだろうということで、本当に暴力はなくさなければと思いました。

・具体的な事例を引いてのお話を伺い、不登校をしている身内のこどもを、まわりから見守っていきたいと思う。こどもが自分で解決できる日まで待とうと思う。

・「安心」がキーワード。「一人で大丈夫」というまで待つ。何を願い、何を要求しているのかに耳をかたむけ、どこを手伝うかを考え、わかりたい、よろこびたい、応援していきたいという気持ちを大人として持つ、この辺が大変心に残りました。

・カウンセラーのすごさを感じる話しぶり、感動的でした。片道2時間半かけて出かけて来てよかった。私は養護教諭をしていますが、是非同じ仲間にも今日の話を聞かせたい。

・不登校の全国大会に出て、先生のお話を伺ってほんとうにすばらしくて、何回も伺いたいと思いました。今日は友人をさそってきて、自分だけでなく一緒にいろいろ話し合えることが、とても嬉しいと思います。何回伺っても、さあ、また自分も少しでも子どもたちに安心できるクラスづくりに力をいれたいと思いました。

・先生のやさしいお話の仕方、そして内容にぐいぐいひき込まれました。いじめのプロセス、いじめる側、いじめられる側、それぞれにいろいろな問題をかかえていることを改めて、親として、教師してしっかりと子供達の変化を見のがさないでいけたらと思います。今かかわっている生徒達と先生のお話と重ねながら聞いておりました。本当にありがとうございました。

・現在の子どものおかれている状況が子どもを如何にゆがめているか、少しは判って来た。

・具体的で科学的、情感のあるお話に本当に納得いたしました。このような話し合いや集会をいっぱいやらなければ、それほどに親が切羽つまっていることもあるのです。先生も父母も、このいじめの被害をまともにうけていると思えるこの頃です。

・とてもよい話だったとは思いますが、私の耳が少し調子が悪いのでしょうか、お話がボワーンとして、よく聞こえませんでした。プリントに沿ってのお話は、とてもよく分かり、よい勉強になりました。特に、どんな子でも行いということは、必ずその子なりにしっかりとした理由があるのだということがよく分かりました。

(以上 教職員、不登校相談学級等指導員)




2. 不登校・登校拒否についてのご意見、ご感想がありましたらご記入下さい。

・それぞれの事情があって、とてもむずかしい問題だと思います。でも、聞いてもらいたい人がいる限り、耳を傾ける、人の和が大切かと思います。私の学校にも、かなりの数の子がいます。何ができるか考えられる1日でした。

・いじめの中で不登校になりました。しかし、いじめがなければ行かれたか?と思うことがあります(中1から5年間シューレの子供でした)。本人の希望でPTSDのテストをしましたが、健康でした。その中で、だれか味方がいたのかという質問に誰もいなかったという答でした。学校も警察もあてにならず、私だけは味方だったはずなのに……。不登校はコドク、いじめられた子はコドクなのだと思います。そして、PTSDの結果ってあてになるのでしょうか。

・不登校・登校拒否について、もっと社会で理解してもらえるように、努力したいと思いました(学校に行けない子がいる、行かなくてもいいんだということなど)。

・世の中が変わることが必要だと思います。

・様々な原因に対応できるような機関がたくさんほしいと思います。居場所を作ってほしいと思います。

・子供達が安心できる社会になるようにと願っています。

・不登校をしていたこどもが今、定時制に通っています。うちの子の選択はたまたま定時制でしたが、親も子もいい出会いの中でかかわっています。

・“生きていて良かったネ!”と語れることの大切!実感!

・一言ではむずかしいのですが、子供をおいつめず受け入れてあげたい。

・不登校がおこるような学校、社会をかえていかなくちゃいけないと思います。

・息子は、高2の12月から不登校になり、2年10ヶ月になります。今年の4月から通信制高校に元気に通学しています。以前の彼とはちがい強くなりました。

・不登校・登校拒否に対する社会の目など、まだまだ冷たいものがあると思います。学校もひとりの子に関わっていられないというのが今の現状だと思います。

・二人の子ども(中3,小5)それぞれにいじめ、不登校など、さまざまな経験をしてきました。試行錯誤のくりかえしですが、とにかく子どもの判断を信頼し、サポートしていくことを心がけています。その中で、こちらも教えられることが本当に多いです。

・子どもばかりでなく、親の居場所、安らぎが大切であることも判った。

(以上、保護者)

 

・学校や周りの人がゆっくりと人を受け入れられる社会が必要。あまりにも忙しすぎて自己本位になっている。

・事情が一人ひとりちがうと思うが、それらに向かい合っていく大人が必要だと思う。また、学校にいくだけが人生ではないという考え方もある。

・不登校とずーと関わっています。深く悩んでいます。もっと勉強しなければ・・…。

・今きている子は、小2,小3、小4、中1,中2などですが、小学生は大変活発であり、明るいのです。

(以上、教職員、不登校相談学級等指導員)

 

3.今の学校(小学校、中学校、全日制高校、定時制、通信制)に対して、ご意見、ご要望がありましたらご記入ください。

・定時制に対し

どういう理由であるかよくわかりませんが、フレキシブルスクールなるものに多くの定時がなっていくようですが、とても残念でくやしいです。教育が混乱して、国の行く先はとても不安です。長生きしたくないです。

・各学校で先生に対しても、このような講演や勉強会があればよいと思います。

・子供の速度(理解力etc.)に合わせた授業があったらよいと思います。多様な価値観を持つ様な教育をしてほしい。

・親も頑張りますので、教職員の方々も協力を!

・いろいろ他人事と思わず、各方面で、各立場で勉強してもらいたい。

・本当のいみで人権を大切にしてほしい。

・通信制高校に関する情報がもっとほしい。通信制と連携しているサポート校等がもっとできてくれるとうれしいです。

・公立学校の日常は想像以上に荒れたもので、実際に経験して驚きました。不登校になる子、いじめられる子とともに、いじめるために学校に来るような「加害」の側にまわっている子どもたちの心の問題をどう考えたらいいか、と思います。

(以上、保護者)

 

・表面だけ整えている、個性を生かす教育に、校内の先生たちと対話しています。壁は、管理の面もありますが、仲間うちの中もあります。

・定時制、通信制が本来以外の生徒を対象として存在している。受け入れる先がないよりはましであるが、問題解決にはなっていない。定時制校が統廃合されたら、よけいに問題である。

・一部定時制廃止の中で、今必要とされている子どもたちの居場所を守りたいと思う。

(以上、教職員、不登校相談学級等指導員)


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