2009年2月13日



経済困難が子どもたちを直撃!
公立志願者が急増!  このままでは行き場のない子が大勢出る!
県は責任をもって緊急措置をとれ!

神奈川県教育運動連絡センター 加藤 誠



 2月9日、公立高校の後期選抜志願が締め切られ、志願状況が発表されました。急激な経済的困難が子どもたちの進路を危うくしている実態がはっきり示されています。希望する子どもたちが高校に進学できるように、県は緊急措置をとるべきです。

1、 公立全日制の合格枠拡大をおこなうこと
2、 公立定時制の3月後期選抜募集定員を拡大すること
3、 私学生徒への学費補助を大幅に増額すること


<理由>

@ 09年度の後期選抜志願倍率が急上昇しています。08年度の1.38倍から1.45倍へと0.07倍高くなっています。人数にすると1,309人増えています。一方、09年度の後期選抜募集人員は08年度より190人減らされています。差引き08年度より1,499人増えた計算になります。

A 定時制(平塚農業高校初声分校と横浜総合高校)の2月後期選抜の志願者数は08年度の265人から440人に跳ね上がっています。09年度は08年度より175人志願者が増えています。(定時制の定員は同じ)

〇 私学との併願者が08年度と同じように抜けたとしても、08年度より1,674人多くの子どもたちが定時制(上記2校以外の定時制)の3月後期選抜にまわることになります。

〇 09年度の定時制の定員は08年度と同じで、08年度の定時制3月後期選抜の欠員は約300人でした。そのなかには地理的に通学困難な学校もふくまれています。

〇 09年度定時制の定員は1,400人位不足する計算になります。

〇 さらに、09年度は、経済不況が家計を直撃し、公立の7倍の学費を要する私学志願者が減っているので、この数字はもっと大きくなると予想されます。


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