2007年10月8日

2007年9月26日


神奈川県議会議長 殿

定時制高校の教育条件改善についての緊急請願

請願者  かながわ定時制教育を考える会 代表 中陣 唯夫


1.2008年度の公立全日制高校の募集定数を公立中学校卒業者数比で62.5%(40,250人)以上とすること。
2.定時制高校の募集クラス定数を35人以下とすること。
3.県立定時制高校の常勤教員を大幅こ増員すること。
4.県立定時制高校め生徒増にともなう施設設備整備のための予算を確保すること。


請願趣旨

1.2007年度の入試では、公立全日制の募集枠を公立中卒者比で60.6%としたため、1,215人(中卒者比1.9%)もの受験者が全日制を希望しながら、やむなく定時制高校の前期試験・後期試験を受験しまレた。その結果、もともと定時制を希望していた多くの受験者が定時制高校に入れない事態を招いています。全日制を2度3度受験してもかなわず3度目4度目で定時制を受験した人も1000人近くに上りました(県教委調査)。

 受験者が殺到した定時制では、入試の期間中に募集枠を210人拡大する、合格者数を220人増やすなどの「緊急措置」を行いました。このような異常事態は、2002年度の入試から始まり、04年度、05年度、06年度、07年度と、これで5回目、その間全日制進学率も約89.3%へと全国最低水準(本県では34年前の水準)に低下しています。

 6年間に5回も異常事態が繰り返されていることについては、県当局をはじめとする関係者の反省を求めるとともに、これ以上異常事態を繰り返さないための措置を事前に講ずるよう、強く求めます。そのためにも、2008年の公立全日制の募集定数を、公立中卒者比で62.5%(07年度の60.6%+定時制受験者2,283人中の定時制希望者1,068人を除いた数1,215人《全日制希望者数》の中卒者比1.9%)以上とすることが必要です。

2.現在、定時制高校には、職業を持った人、再学習を希望する年配の人、小中学校等で不登校だった人、病弱や軽度の障害等で大集団になじめない人、日本語にまだ不慣れな外国籍の人、全日制を希望しながらやむなく定時制に来た人など、さまざまなハンディを背負った人たちが通学しています。こうした生徒たちには、小集団でのきめ細かい指導が必要です。しかし、この間の生徒数の急増こより、定時制高校では過密状態が続いています。2004年度から2006年度の間は、募集クラス定数が40人学級こ拡大されました。07年度にはやっと35人学級に戻されましたが、この措置を来年も継続することは是非とも必要です。

3.2007年度の入試では、「緊急措置」により、当初の募集定数に比べ433名も多くの生徒を急遽受け入れることが、3月下旬になって決まりました。そのため、非常勤教員予算などの教職員配置が3月中に確定されず、必要な非常勤教員の配置が5月にずれ込み、それによって4月中はまともに授業のできない学校が多く出現しました。また、02年度以降の「緊急措置」が続いている中で、指導こあたる教職員が不足し、常勤教員一人あたりの生徒数が全日制のそれを上回るところも多くなってきています。その結果、教科指導、生活指導をはじめとするきめの細かい指導が困難な状況が生まれています。

4.現在、定時制高校は年々生徒数が増加しています。全校で500人に近い規模の定時制高校も複数出現し、一方で、教室、机・イス、下駄箱、ロッカーなど必要な施設設備備品等が不足し、老朽化しています。入学生徒の人権を守るためにも、せめて生徒増に見合った予算の増加は最低限の条件です。

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