2006年2月17日

  公立全日制志願者は微減、私学志願者は微増にすぎず
      このままでは、02,04,05年と同様の混乱は必至とわかった

定時制へのこれ以上の犠牲おしつけは許されない

この時点で、全日制の緊急定員増を


 神奈川県公立高校の今年の前期入試(1月26.27日)の結果と、後期入試の志頗状況(2月8日現在)は、下表のとおりである。 

 その特徴は、全日制では、前期志願者が前年比で2000人以上減少したが、後期まで合わせると微減にすぎないこと(実質的な全志願者数(「前期合格者+後期志願者」)は前年比611人減、中卒者487人減を差し引くと、実質124人の微減、定時制では、現場を犠牲にした募集人員増を上回る志願者増である。

 一方、公立全日制への志願者微減とメダルの表裏だが、県内私学の志願状況(2月6日現在)は、前年比244人の微増にすぎない。私学学費補助制度拡充の効果はほとんど出ていない。

 以上より、このままでは、02、04、05年と 同様、全日制の大量の不合格者が定時制2次募集に殺到し、定時制でも多くの不合格者が出ることは必至となった。

 県は、私たちが以前から主張しているように、この時点で、公立全日制の緊急定員増を行うべきである。02、04、05年のような定時制への募集後の更なる犠牲のおしつけは許されない。

 この事態になっても全日制の定員増を行わず、4たび同じ過ちを繰り返すならば、県教委および県知事(「設置者会議」で公立全日制定員増をつぶした)は、今度こそ責任をとらなければならない。

前期試験 全日制 定時制
募集人員 受検者数 合格者数 競争率 不合格者数 募集人員 受検者数 合格者数 競争率 不合格者数
05年度 17,152 44,503 17,224 2.58 26,959 1,260 1,836 1,126 1.63 710
06年度 17,271 41,583 17,321 2.40 24,262 1,339 1,976 1,245 1.59 731
前年比 +119 -2,920 +97 -0.18 -2,697 +79 +140 +119 -0.04 +21

注 06年度の数値は2月2日発表のものである。

後期試験 全日制 定時制
募集人員 受検者数 合格者数 競争率 不合格者数 募集人員 受検者数 合格者数 競争率 不合格者数
05年度 21,496 30,153 21,581 1.40 7,510 1,474 1,053 847 0.71 169
06年度 21176 29,445 1.39 1,506 1,083 0.72
前年比 -320 -708 +32 +30

注① 志願者数は、すべて志願変更前の数値
注② 06年度の数値は、2月8日発表のものである。

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