2005年12月25日


第9回近畿・東海・関東定通父母の会交流会に参加して


 第9回近畿・東海・関東定通父母の会交流会が8月27、28日に名古屋で開かれ、神奈川からは、「よこはま定時制父母の会」の方と横浜市立の定時制の先生と私(県立の定時制の教員)とで参加しました。愛知や京都や大阪のお母さん、お父さん方、埼玉から参加した生徒のパワーに圧倒されました。以下、主にもらってきた資料から、県の状況ととりくみをお知らせします。

京都市で定時制30人学級実現

 京都市立の定時制では、永年のみんなの要求だった30人学級を実現させました。、市教委は、「定時制における規模を適正化し、‥・きめ細かな教育の実現を図るため」 としています。
 一方、京都市教委はこの3月、2つの工業高校定時制を再来年3月に廃止する方針を発表しました。卒業生・教職員らが「存続を求める会」をつくり、署名活動や集いなどを行っています。

 「京都の定通教育を考えるみんなの会」 は、毎年、「定時制・通信制高校進路相談会」 を行い、また各校門前での「入学おめでとう」パンフ配布を行っています。この1年間では、市・府教委へ定時制定員削減の撤回などを申し入れ、また文集「もっと知って!定時制・通信制」を作りました。

大阪では今春から定時制14校募集停止
 4校時受けられない生徒が出て土曜授業も

 大阪では、27万名を超す存続署名を踏みにじって、今春から府立夜間定時制29校のうち14校の募集停止を強行しました。総合雑誌が「ニートを増やし社会不安を高める?」と書きました。
 府教委は、通学時間が長くなるため、始業時間を「30分繰り下げ、概ね18時とする」とし、4校時を受けられない生徒のために土曜にも授業を行っています。通学時間が長くなった上、土曜にも出てこなくてはならない生徒には、大負担です。「大阪の夜間高校を励まず会」では、毎年、「夜間高校入学説明会」を府内2か所で行っています。この1年間では、府教委へ定時制授業料値上げ問題での申し入れと定時制の志願状況を受けての申し入れ、市教委へ生徒の通勤定期問題での申し入れを行いました。

 愛知では、12,000名の署名を踏みにじって、今春、名古屋市立の定時制1校の募集停止を強行しました。 「あいち定通父母の会」は、毎年、「定時制・通信制高校説明会」を県内2か所で行い、各校門前での「入学おめでとう」チラシ配布を行っています。今年は、「ニートと呼ばれる子どもを持つ親の会」を始めました。

 埼玉では、定時制33校を13校にまで減らす計画があり、「定時制残せ」の運動が生徒を中心に大きく広がっています。
 ほかに、茨城、静岡、兵庫などからも参加されていました。

 神奈川でもぜひ30人学級を実現させたい、通学時間を長くする定時制の統廃合を許してはならないと痛感しました。(M.T)

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