2001年11月23日

  不登校問題の講演と交流の集い

「不登校の子とその親とともに歩んで」に
参加して

定時制卒業生の保護者

 
さる11月10日、希望が丘地区センターにおいて、高橋健先生(「不登校問題を考える東葛の会」代表世話人)の『不登校の子と親とともに歩んで』と題した講演会と交流の集いがありました。

 当日は肌寒い雨にもかかわらず、会場の椅子が足りないほどの父母、定時制卒業生、教師など26名が参加され、熱心に講演内容に聞き入っていました。

  高橋先生のお話は、今までに不登校で悩む子どもとその親の苦しみに、どのようにアドバイスをしてきたかを体験的に述べられていました。

わが子と同じ目線で向き合った母親Hさん

 小4の娘が不登校になり、夜は眠れなくなりイライラしていたが、「学校に無理に行かせないように」「子どもとの感動体験を」と先生からのアドバイスを受け、同じ目線で考え喜び合ったら、娘は自立してきた。

不登校を経験してきたAさんの話

 小学校までは明るく活発だったが、中学校からガラリと変わり暴力をふるう先生や竹刀でたたく先生もいて、学校がいやになった。不登校をしているとき、親に泣かれるのが一番つらかった。今は、定時制高校を卒業し、大学を出てカウンセラーになりたいと思っている。

不登校生をかかえた母親Bさんの話
  子どもが小学4年から中学2年までの4年間不登校でした。理由は学校で友達から「くさい」と言われたことが原因で、一時は自分が子どもを殺していっしょに死のうと考えたがカウンセラーの先生から「いそがないこと」「子どもを信頼すること」「ゆっくり待つこと」と言われ、明るく振舞うようになった。

お互いの権利主体をみとめて

  今回は、「よこはま定時制父母の会」の方々も多く参加されていましたが、この会は「横浜の定時制高校の統廃合に反対」という共通認識をもちながら、父母、生徒、教師がお互いの権利主体を認め合い、活発な活動をされています。

 今、神奈川県の教育現場では、校長の一方的な職員会議運営や「服務通知」による長時間労働などが押しつけられ、反対の声を上げにくい職場環境になっていると聞いています。 ぜひ、父母や県民と共同して今まで築いてきた権利を守り、「民主的で、明るいひらかれた学校づくり」をめざしましょう。 

 
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