2000年9月16日
第4回東海・近畿「定通父母の会」交流会に参加して
定時制教育の良さを知らせ、広めよう!
希望ヶ丘高校定時制 高橋 俊次
私は、8月26、27日両日、名古屋市内で開かれた「定通父母の会」交流会に出席しました。これまで中心的に活動してきた愛知、大阪、京都以外に、今年は岐阜、静岡も参加し、神奈川から来た私を含めて49名の参加がありました。
全国的に、定通制教育の充実に向けた、父母、教職員の輪が確実に広がっている実情を目のあたりにして、これからの神奈川での運動に、光明を見ることが出来たような気がします。
◎「愛知定通父母の会」 会員数400名超える!
1日目は、2年前に本会が開催した「教育シンポ」でお話していただいた馬場さんが、大阪、京都に続いて、99年度の愛知の活動報告をしました。
愛知では、年に2回定通制高校「説明会」を実施していますが、秋は130人、春は680人が出席しています。「父母の会」の会員数が、400名を超える盛況振りです。しかも、お母さん方を中心に、入学式には新入生に「おめでとう」と声を掛け、十数校でチラシを配布するなど、エネルギッシュな活動には頭が下がります。
◎どこでも統廃合が強行されたため、生徒があふれてきている!
愛知、大阪、京都では、どこでも教室が生徒で「満杯」です。京都では40人学級で教室いっぱいの1年生に対して、一クラス増を、「京都定通教育を考えるみんなの会」が要求し、実現したそうです。
愛知では、2000人定員のところ2200人が応募してきて、溢れています。3府県とも、行政側は「受験さえすれば、入学できます。」とはいえなくなってきています。
◎学力、昼間定時制などについて活発な討論!
2日目は、「定時制教育の充実をめざして」と題して全体会が開かれ、各県から様々な状況の報告と問題点が提起され、活発に話し合われました。
特に、学校の成績でその子の学力を測る現在のしくみについて、強い懸念が出されました。また、昼間定時制の実態と問題点が中心となり、現在の定時制教育の良さが、昼間定時制ではたして保障されるのか,不安の声が多く聞かれました。
◎お母さん方の明るさとパワーに感銘!
今まで自分の子どもが定通制教育に関わってこなかった父母も会に入って、「良いものは良いのだから」運動をみんなで広めていこうという声には、私はおおいに励まされました。
この交流会に参加して、再編計画という名の統廃合や管理統制(服務攻撃)など定時制教育の改悪に向けた動きに対して、保護者を中心とする県民との協同・連帯の運動を進めることの必要性を改めて痛感しました。
来年は、静岡の浜名湖で再会して、おいしいウナギでも食べましょうと約束し、名残を惜しんでお別れしました。ホーム(トップ)ページにもどる