娘の初めての修学旅行をつぶされ、人権も侵害されて
平塚商業(定)卒業生の保護者
昨年9月、私の娘をも含めて生徒たちにとって高校事態の一大イベントである修学旅行が突然、校長教頭先生の独断でメチャクチャにされた事件で、生徒一人ひとりの受けた心の傷は、決して消えることがないだろう。
定時制の場合は、いろいろな事情があって行けなかった高校に入り、子どもたちは勉強もしたい、スポーツもしたいとがんばって卒業する子がけっこういるという。この時もようやく学校生活が楽しく終わろうとしていた寸前の出来事で、私の娘は夫の父、娘にとっては祖父に、楽しみにしている初めての修学旅行について電話でよく話していた。それが生徒も先生たちも知らないところでイベントを勝手に壊されてしまったのである。
小中学校時代のいじめや不登校、障害などで行けなかった修学旅行を娘たちが楽しみにしていたことが、校長教頭先生も県教委の方もわからないのかとショックだった。しかし後で聞くと、学年の先生方が「初めて体験する生徒が何人もいる修学旅行だから、ぜひ実施してほしい」と強く頼まれたということである。こんなことも理解してやれない校長教頭先生や県教委が指導する定時制高校に娘が通っていたかと思うと、不憫でならない。
親の私には、この人たちは人にはわからない心や生活の苦労をして通学する定時制の生徒のことなど、眼中になかったとしか思えない。この時とられた態度があまりに軽々しく無神経だったからである。
その上、私の娘は前教頭に中学時代のいじめが原因の不登校のことをレポートで出せと言われるという、人権侵害を起こされてしまった。娘も私たち家族も触れたくないことに土足で踏み込まれたようで、娘はショックで突発性難聴となって2週間休み、今もって治ってはいない。私もストレスで両眼充血となってしまった。娘がこのことで、将来自分の子どもを持ったとき、学校というものに不信感を持ったまま子育てすることにならなければいいがと心配である。
5月に前教頭は自宅に来られたが、今でも言い訳ばかり言って、社会人としてきちんと陳謝する姿勢を知らないとしか思えない。かえって迷惑している。
小森教育長からは、謝罪を求める手紙を出して半年ほど経ってから「ゴメンナサイ」の感じの返事を頂いたが、私たち家族の無念思いは少しも晴れていない。手紙からはお役所的で、誠意が見られないからである。
私は、社会常識的な謝罪を求めて、再度出した手紙の返事を待っている。
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