2000年6月2日
2000年度定時制入試
昨年度(126名)以上の不合格者(137名)を出す
県教委は、ここ3年間に小田原城内箱根分校の廃校、小田原城東高校定時制と三崎高校定時制の募集停止を強行してきた。
しかしその後、定時制への応募者は年を追って増加し、県北・相模原、厚木地域に加えて、横浜、湘南地区でも不合格者を出さざる得ない事態となった。特に、昨年は全県で126名の不合格者を出し、県民から強い批判が寄せられたが、今年はそれをさらに上回り、137名の不合格者を出すにいたった。
なかでも、県北・相模原、厚木地区はここ4、5年連続して応募者が定員を上まわり、多くの不合格者が出ているのに、県教委は全日制の学級減を次々に行い、相模原地区に定時制の普通科を設置することを検討せず、この間何らの対応もしてこなかった。
こうした就学保障をまったく考慮しない姿勢は、全日制の入試にも現れており、昨年度は県内公立高校で約6千名くらいの不合格者を出している(下表参照)。おそらく、今年はそれ以上の子どもたちが、全日制公立高校を受検しながら入学できなかったと思われる(99年度入試で、公立、私立にかかわらず全日制高校を希望していながら入学できなかった新規中卒者は、1780名であった)。
こうした深刻な状況であるのに、さらに県立高校を25〜30校も削減するという「県立高校再編計画」は、県民から支持されておらず、根本的再検討が必要である。
1999年度 神奈川県公立高校 入学者選抜状況(県教委発表資料に一部追加)
志願者数 | 志願取消者数 | 合格者数 | 不合格者等の数 | |
全日制課程 | 55,346人 | 2,809人 | 46,339人 | 6,298人 |
定時制課程 | 2,097人 | 139人 | 1,832人 | 126人 |