2000年6月9日
「中陣 不当配転問題」 その後の経過
教職員・県民とともに最後まで頑張ります
中陣唯夫(秦野曽屋高校・前平塚商業高校定時制)
神奈川県教育委員会が、4月の人事異動で『県立高校人事異動要項』に照らして「異動対象除外者」である私を秦野曽屋高校へ強制異動して約2ヵ月。
新しい職場で、同僚の教職員の方々に支えられながら授業等に勤しんでいるが、同じく前任校からA校に強制異動されたI先生が体調を崩して療養休暇にはいられるかも知れないと聞く。
任命権者(教育長)の『県立高校人事異動要項』を反故にした蛮行に、あらためて強い怒りを持つ。
人事委員会 不当な門前払い
さて、その後の経過を簡単に報告して、皆さんのご支援をお願いしたい。
私は、神奈川高教組の支援を得て、3月29日県人事委員会に
@転任させる辞令の差し止め及び撤回
A「転任させる理由の明示」を求めて、行政「措置要求書」を提出した。
ところが、県人事委員会は、措置要求の@は「勤務条件に関するものではないから要求の対象外である」 Aは「管理者の管理運営事項なので要求の対象外である」と、1回の会議で門前払いをした。
これでは、県民の子弟の教育を付託された教職員の身分保全はどうなるのだろうか。委員会の実質性と公正さが待たれる。
高教組 組織支援を決定
高教組は5月20日の中央委員会で、不当配転された私を組織支援していくことを正式に決定した。7700人の組合員とともにたたかえることになり、うれしく思うとともに、責務の重さに身の引き締まる思いでいる。
今後、この問題の解決は、人事委員会の「決定」の取り消しを求めるとともに、再度措置要求についての具体的な審理を要求するなど、人事委員会として果たせる方策を問い返していくことになるだろう。そして、これで解決しなければ、行政訴訟に持っていかざる得なくなると考えている。
県教委の『県立高校人事異動要項』の恣意的運用でもって、教職員個人に生殺与奪の権がふるわれることがないように、教育の条理に反した教育政策貫徹の道具にされないように、高教組への組織攻撃の手段とされることがないように、高教組組合員、執行部、顧問弁護士とともに、不当配転撤回の結論がでるまで全力を傾けたい。
世論を大きな味方に!
公務員の訴訟事は、司法面での取り組みとともに、大きな世論形成で「処分者」(任命権者)を追いつめていくことが強い力になると聞いている。教職員、保護者や卒業生、県民ともに、不当配転を撤回させるまで頑張り抜くつもりである。
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