1998年9月4日
「父母との共同」をどうすすめるか
                         ―  98年度日高教全国定通教育交流集会に参加して ―
希望が丘高校定時制 高橋俊次
 
  日高教主催の全国定通教育交流集会が7月27、28日の2日間、群馬県の草津温泉で開催されました。私はこの集会に自主的に参加して、全国の定時制高校の資料を収集し、情報交換や定時制教育の充実と発展に向けた討論に積極的に参加してきました。
    
全国的に父母など保護者と教職員との共同が活発
  全国どこでも定時制に対して、厳しい攻撃が続いています。こういう事態のなかで、父母など保護者が中心になって、「定時制こそ教育の原点」を合言葉に、定時制高校を守り、発展させるための組織作りや運動に積極的に取り組んでいます。
    
父母が主体の「定通父母の会」が軌道にのる
  大阪では、「夜間高校を励ます会」を結成し、多くの父母の結集をめざして、府当局の大規模な攻撃とたたかっています。この会は、職業安定所を退職された方や父母が中心になって、行政との折衝など継続的に活動しています。
  京都でも、「京都定通教育を考えるみんなの会」を結成し、保護者の方がその発起人になって、進路相談会を開き多くの生徒の相談にのったり、また例会を設けて話し合いの場を設けています。この会には、既存のPTAの枠を超えて、広範囲の父母や先生が集まってきています。また、生徒が自主的にCDやビデオ作りに取り組んで、「夜間高校の灯を消さないで」と訴えています。
  愛知県では、全県的に「あいち定通父母の会」をつくって、会報や冊子を発行し、会員には2年間送り続ける活動をしています。継続して活動していくと力がつくと、6月のシンポジウムに来て下さった馬場さんが述べておられました。
    
神奈川でも、「定通父母の会」の大きな組織つくりを
  神奈川でも現在(1998年9月)、三崎高校の統廃合問題が正念場に来ているとき、先進県の取り組みに学んで、「定通父母の会」を結成し、父母を中心にした運動をもとに、行政と対決していく必要があります。今年の「定通教育交流集会」は、運動の方向性を教えてくれたばかりではなく、日本列島の各地の気迫が、ともすれば萎縮しがちな私たちに元気を与えてくれました

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