1997年1月20日
相模原地区の全日制学級増と定時制普通科新設を
県会議員全会派に訴える
相模原地区は、全県でもっとも高校進学率が低い
96年度の全日制進学率の状況は、平塚地区の95.3%を筆頭に、横須賀三浦、川崎北部、県西、秦野伊勢原の各学区で92%を超えています。しかし、一方相模原北部は87.4%、相模原南部は88.8%と県下の進学率でもっとも低く、最下位となっています。特に、相模原北部はこの間、90%を超えたことは一度もありません(下表参照)。
全日制進学率が低い学区と高い学区(1996年度)
進学率が低い学区 | 進学率が高い学区 |
相模原北部 87,4% | 平塚 95.3% |
相模原南部 88.8% | 横須賀三浦 92.6% |
厚木海老名 89.0% | 川崎北部 92.5% |
川崎南部 89.0% | 県西 92.1% |
横浜西部 89.9% | 秦野伊勢原 92.0% |
このことは、中卒者の減少ということで、この間県下一斉に学級減が行われており、その影響が県内でもっとも
人口が増加している相模原地区に集約的に現れているといえます。その結果、県内の全日制に入学できない子は、東京をはじめとする県外の私学に通うか、定時制あるいは通信制の道しかなくなっています。
しかし、相模原市内には、工業科の定時制が1校あるのみで、普通科の定時制がないため、普通科を希望する場合、津久井や厚木南の定時制に通わなければなりません。ところが、その定時制の入学もここ数年応募者が定員を超えているため、入学できないという深刻な状況です。そのため、相模原地区は県下でも各種学校への進学者と就職者が多いことが特徴です。
「定時制教育を考える会」有志 県会議員に要請
「神奈川定時制教育を考える会」の有志4人は、昨年(1996)12月12日、県議会の全会派をまわり、県議をはじめ秘書に相模原地区の状況を話し、全日制の学級増と定時制普通科の新設を強く訴えてきました。議員のなかには、定時制卒業の人もおり、話をよく聞いてくれました。
「考える会」の有志は、今後も引きつづき地元住民、保護者、小、中学校、高校の教員と連絡を取り合い、共同して運動を進めていこうと計画しています。
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