2026年9月22日
寄 稿
 

「相模原の子どもと教育を考える会」の紹介

相模原の子どもと教育を考える会  松澤 武陽(元県立高校教員)

 今、教員不足が全国的に深刻な問題になっています。相模原市でも例外ではありません。「相模原の子どもと教育を考える会」では市議会へ教員不足解消を求める陳情署名2684筆を提出。

 しかし2025年12月8日子ども文教委員会で不採択になってしまいました。市民の注目度も高く神奈川新聞が取材、2025年12月9日に記事が掲載されました。さらに地元のタウンニュースも取材、2月26日付で掲載。

 1年前の2025年2月9日に開催した署名活動のスタートアップ集会「先生を増やして、相模原市の学校の今」では予想を大幅に超える60名以上の方々が参加。市のスローガンである“子育てするなら相模原”にはほど遠い教育の貧困な現状が語られ署名を通じての打開の展望が共有されました。

 署名を担った「相模原の子どもと教育を考える会」は、2018年春、相模原市の給食親子方式計画案への疑問をきっかけにスタートしました。

 中学校のデリバリー給食をそのままに、近隣の小学校同士を「親子」にする案です。老朽化した給食室を改修せずに廃止して経費節約だけに目を向けた学校給食の意義を無視した提案でした。(現在は全員喫食の中学校給食に向け2カ所の大型給食センターが建設中ですが南部の予定地は廃棄物が見つかり完成が遅れる見込み)

 民間を導入した「放課後補習教室」、夏休みの短縮(7月20日〜8月24日)、4,5年生独自の学力テスト(「学びの調査」として2019年度から)導入などに対し、教職員をはじめ多くの方から相模原市の教育が気がかりだという声が聞かれるようになりました。その声をさらに幅広い市民と共同した具体的な行動あるものにと「相模原の子どもと教育を考える会(仮称)」を立ち上げました。

 コロナ禍で少人数学級が全国的に注目される中、2020年11月からは「少人数学級早期実現を求める署名」に取り組み3324筆を市に提出しました。2021年7月11日には「教育・子育て要求実現をめざす集会」を30余名の参加で開催し第1回考える会世話人会を集会の趣旨に賛同された個人・団体の方々で実施。会の基本的な性格を次のように確認しました。

・個人団体の対等平等で緩やかな連合体・要求と運動を交流し協力、支援し合う
・市民対象の学習会の計画実施・少人数学級の署名の運動継続と要請行動を行う
・会報を発行し、市民に知らせ賛同者を増やす

 現在ではHPも開設し時々の企画紹介やニュース(会報 No.66まで発行)の公開、相模原なるほど学校クイズ(94問)などを掲載しています。

 市民と学校とをつなぐことの大切さから「先生に聞いてみよう会」と銘打った懇談会は今まで5回開催。小中高私学の現役教職員や市民の方々が毎回20名程度参加して様々な課題について質問や意見交換ができる考える会ならでは取り組みとなっています。

 教員不足解消の署名は本会議でも不採択になりましたが、立憲民主党、日本維新の会、颯爽の会、日本共産党の賛成を得ることができました。大きな一歩です。すでに、2月1日にあらたな署名のスタートアップ集会を開催し運動を開始しています。

 今年度も相模原市は教員不足解消の手立てをとっていません。(2026/5月現在、小中併せて未配置は6名、その中で非常勤対応もない欠員4名)署名用紙はHPからダウンロードできます。ぜひ多くの皆さんのご協力をお願い致します。

 市内では1990年代「子どもたちの明日を拓く相模原の集い」が実行委員会形式で毎年開催され2000年代には相模原教育要求懇談会などの市民団体が市への教育要望書を提出するなど教育への関心が高い地域でもあります。

 一方で、2016年の津久井やまゆり園事件からちょうど10年目ともなります。学力調査をはじめとした競争教育の中で優生思想が知らず知らずの間に子どもたちの心に入り込んでしまうのではないかとも危惧されます。

 会では今、教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています(給食問題から不登校、少人数学級実現まで)。

 子どもたちの明るい未来は学校とともに地域や社会がかわることで実現できるとの思いがあり、多くの人々、団体の知見に学びながら運動の幅を広げたいと考えています。市内在住に関わらず会に興味のある方はぜひ下記のアドレスにご連絡いただければと思います。HPもご覧下さい。

Email:s.kodomo.kyouiku@gmail.com
x(旧Twitter):@s_kodomokyouiku
Instagram:Instagram.com/s.kodomokyouiku
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