2022年2月10日
教育委員からも少人数化を求める意見「計画進学率93.5%と少人数学級の実現」
請願は8月24日、県教育委員会議臨時会で審議されました。教育委員からは、請願に基づいて、数々の疑問・懸念が出されました。
についての教育委員会の議論
− かながわ定時制・通信制・高校教育を考える懇談会の請願 −
教育長から
「募集計画はどのように策定されているのか」
☞高校教育課課長より、「公立、私立おのおのが自らの責任において、それぞれ募集人数を定めている。令和3年度については、全日制の進学率が0.2%下がり、90.3%になった。募集方式を変更して以後、90%台を維持しているので、この方式については一定の効果があったといえる。
佐藤委員から
「公私協議会の検討状況、特にオブザーバー参加されている校長やPTAの方のご意見はどうなのか」
☞経済的に全日制をあきらめている人もみられ、まだ私学の授業料実質無料化の制度がまだ知られていない状況もある。
吉田委員から
「コビット19のことを考えると、生徒間の身体的距離を2.0m、1.0mとると現在の教室では、何名の生徒が入ることができるのか」
☞2.0mでは15~20名、1.0mでは35~30名入る。
吉田委員から
「デルタ株は感染しやすいので、身体的距離をとるとともに換気にも十分気を付ける必要がある。」
佐藤委員から
「全日制の進学率向上という点では、請願者と県は同じ方向を目指しているといえるのでしょうか。」
☞進学率向上という点で、請願者と県教委の考え方は大きく異なってはいない。
笠原委員から
「請願者の資料で、進学率が近年低迷傾向になっているとあるが」
☞近年、多様な進路希望となってきており、広域通信制などの希望が増えている。コロナの影響で、進学説明会が十分開くことができず、公立校の魅力を引きだせていない点がある。
副委員長から
「進学率が近年、90.3%と低迷している。1999年目標値を93.5%以上としたのは、どのように決まったのか」
☞当時、全日制を希望する生徒がどの程度いるのかを考慮して決めたのではないか。とはいえ、こういう数字(計画進学率93.5%のこと)を目指しているということには変わりない。
河野委員から
「請願にある中学3年生の進路調査を5月にもやってほしいとあるが、請願者が10月に加え、5月にも実施するようにと言っている理由は何か。」
☞5月の段階では、進路未定の生徒が多く、夏休みに3者面談などを行い、進路を確認している。請願者が5月にも進路調査を行ってほしいという詳しい理由については確認できていない(請願で「8月の決定に反映するため5月に」といっている)。
教育長から
「募集定員策定の方式について、この方式に変えてから一定の効果があった。公私協議会には、保護者の方も参加して意見を述べている。実施計画については、少子化に向かって行く中で、課程、学科など適正化をはかっていこうということである。請願については、趣旨の一部については県教委と同じ方向ではあるが、不採択としたい」と提案。
他の委員からは、か細い、小さな声で「異議なし」と反応があって「不採択」となりました。
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