2018年2月12日

 
定時制生徒の声

定時制高校に入学して



神奈川県立A高校定時制1年


 まずは、簡単に自己紹介をさせてください。年齢は三十代で中学生・小学生の三姉妹の子供が居ます。仕事は板金・溶接の製造業をしていて、既に「工業人」です。

 今まで生きてきた中で、高校に行っていない…劣等感?後ろめたさ?を感じることがありました。例えば、中学時代の友人と集まった時に「高校のときは○○してたよ。」などといった簡単な会話にすら入れない。また、転職の時には「応募資格・高卒以上」と応募すら出来ない。

 何より、「自身の人付き合いや気遣いなど集団生活の中で培われる部分が足りていない。」と、感じていて妻から「定時制に行って来い」と後押しをしてもらい入学しました。

 入学に関しては、電話対応〜突然の見学に至るまで、何も分からない私を導いてくれた先生方に、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。無事に入学出来ました!卒業までよろしくお願いします。

 入学から半年。高校生活の方はと言うと…ズバリ「きつい」です。朝七時に自宅を出て会社へ。会社にも協力してもらい、十六時に退社〜学校へ。帰宅は二十二時が毎日になると睡眠時間や家族との時間が取れず、体力的、精神的にもきついです。でも、自分で選んだ事なのであと三年頑張りたいと思います。

 しかし、きつい反面楽しい事もたくさんあり、自分の子供とほとんど変わらない年代の人達がクラスメイトと言う何とも不思議な感覚や、体育では大人の意地を見せるものの、見事に動けない自分へのどうにもならない感。「イエモンと言えば?」バンドと答える自分と、お茶と答えるクラスメイトとのジェネレーションギャップ。これはこれで、結構楽しいです。

 先ほど家族との時間が…と書きましたが、高校での勉強やテストの時期などが長女と共通している部分もあり、長女との会話が増えたのは思わぬ誤算でした。

 不満は特にありませんが、強いて言えば生徒手帳の生年月日は平成縛りではなく、昭和の物も用意して欲しかったです。誰かに提示する事はほとんどありませんが、自分で二重線を引いて昭和って…何となく仲間外れにされている様な(笑)

 まだまだ入学から半年。テスト勉強に四苦八苦していますが、何とか平均点以上で推移しています。あと三年ありますが、無事に卒業出来る様に頑張っていきたいと思っています。

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