2017年3月18日
定時制が「あふれる」ことはなくなったのに、
いつまで続く夜間定時制、通信制の「2回選抜(共通選抜・分割選抜)」
県教委は、直ちに入試制度の改善にとりかかるべき
生徒・学校現場に大きな負担を強いている夜間定時制・通信制の「2回選抜」
2013年度から「前期・後期選抜」が見直され、全日制は「共通選抜」の1回選抜となりました。しかし夜間定時制と通信制は、「共通選抜」(80%)と「分割選抜」(20%)と2回の選抜があり、1月末から3月末まで次のような日程で入学選抜と転編入試験とが連続し、以下の「職場の声」に見られるように、生徒の学校生活や学校運営に大きな負担となっています。
2017年度入試選抜日程
共通選抜(1/30〜募集 2/15〜17選抜 2/28発表)
分割選抜(3/2〜募集 3/14・15選抜 3/22発表)
<この間に「転編入試験」がある>
二次募集(3/23〜募集 3/27・28選抜 3/30発表
<職場の声>
・生徒が来ない日(登校禁止)が増えた。
・共通選抜をなくして欲しい。
・クリエイティブより低いのになぜ学力テストをやるのか(クリエイティブスクールは学力選抜なし)。
・定員割れしているのにどうして入試をやるのか。
・成人の作文受検や外国籍のルビ付き受検もあるので、マークシート受検は2/3以下であった
・入選委員の先生に過重な負担が集中している。
・入試状況がおちついたためか、高校や大学を出た人、40過ぎた人が受検して来た。
定時制に受検者が殺到する事態が収まった今、「1回の選抜」と二次募集で十分
2013年の入試改革当時は夜間定時制等へ全日制希望の生徒が殺到する事態が予想されて現行の制度となりました。しかし下表のとおり、定時制の定員にも余裕が生まれ、二次募集も含めてほぼ全員が入れる今では、分割選抜の意味はありません。
「百害あって一利無し」の「分割選抜」をなくして、以下のA,Bの二つの方向について、県早急に検討して、改善に取り組むべきです。
A:「共通選抜」 のみ
B:夜間定時制・通信制を「共通選抜」から外し、各々別日程の選抜を実施