2015年7月18日
2015年春入試 全日制進学率はほぼ昨年並み(89%程度) 千葉(94%)、埼玉(93.5%)に遠く及ばず
夜間定時制(普通科)入学生では少人数教育が実現
来年度募集計画 全日制の定員増と夜間定時制の学級定員減を
2015年3月の公立高校入試が終わった。私学や県外分も含めた全日制進学率はまだ公表されていないが、公立高校分の全日制進学率は昨年から微減の62.2%(下表参照)であり、昨年(89.2%)とほぼ同程度が見込まれる。
全日制では昨年度9校だった二次募集が、18校(県立15校、市立3校)で実施となったが、最終的には定員をほぼ充足している。
通信制や夜間定時制の普通科ではほとんどの学校で定員を大きく下回った。しかし、定員に大きく空きが出たからといって、夜間定時制の募集クラス数を減らしたりするのは誤りである。
今年度は夜間定時制の普通科の多くで、新1年生は20人以下の学級で展開され、教育現場が求めていた「少人数学級」が実現し、生徒個々の事情に合わせたきめ細かな教育実践が行われている。これが、生徒の実態にも合った本来の夜間定時制の姿ではないか。定時制の学級定員を35人から、30人あるいは25人に見直す時期に来ている。
神奈川の全日制進学率はいまだに全国最低の89%台。千葉、埼玉に大きく水をあけられている。全日制の定員拡大は緊急の課題である。