2011年4月10日


クリエイティブスクールと同じように、定時制も 

前期選抜で定員の80%募集ができるように、クラス定員を30人に


 09年度開校のクリエイティブスクール3校(田奈・釜利谷・大楠)は、「成績に関係なく学習意欲をみる」(選抜の特色)趣旨で前期募集率を80%(他の三課程一全・定・通の上限は30〜50%)とし、検査は〔面接〕と〔自己表現活動〕(後期)のみとしたせいか、この2年、高倍率である。さらに、この趣旨を支えるクラス定員30人、教職員の加配態勢で、全員進級の学校も出ている。
 この趣旨と態勢は、いま夜間定時制にもそのまま必要とされているものである。

「基礎学力をつけたい」は、同じ切実な願い

 クリエイティブスクールの趣旨−「学習意欲をみて、基礎・基本の学力を身につける」は、きわめて真っ当なもので、いま広い範囲で、公教育に求められているものである。

 県教委公表の「入学者対象アンケート調査結果」(回答率93%)でも、55.8%が前年10月に第1希望としている。選択理由に「意欲を高める取組み」、学校への期待に「少人数学習」、「自己ペースの理解度別学習」、学校で集中したいことに「学習活動」を挙げるなど、どの選択肢も55〜65.6%の高率を示しているのも、生徒自身がこの「真っ当なこと」を切実に求めていることの表れである。

 学力面で、クリエイティブスクールを志願する生徒と夜間定時制を必要とする生徒たちとは格段に違っていないだろうが、後者ではもう少し複雑な事情を抱えて志願する生徒が多い。家庭・経済事情、いじめや不登校によって学習に遅れがある子、障がい者、過年度生、外国籍の人、中退者等々の人たちである。

 これまで定時制に学び、「生き直し」を果たして社会に巣立っていった、定時制を本当に必要とするような生徒たちは、いま全日制の募集定数縮減によって溢れる定時制から弾かれれ、多くは追跡不能か無業者となっている。

 この人たちにも、ぜひクリエイティブスクールと同様の趣旨で定時制の門戸を開放し、それに準じたクラス定数と教職員態勢で受け入れ、本来の夜間定時制を「再生」してほしいものである。青年の「基礎学力を身につけたい」という意欲に決して差異はない。

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