2002年9月7日

  よこはま定時制生徒の会とよこはま定時制父母の会は、さる7月11日に神奈川県教育委員会と教育長に対し、公立高校の入学定員枠を拡大することと、横浜市の高校再編整備計画に対し県教委が指導することという2点を要請しました。以下に、その要請書を資料として紹介します。


平成14711

神奈川県教育委員会
教育長       様

よこはま定時制生徒の会
よこはま定時制父母の会

要 請 書

 

1.全日制、定時制の公立高校定員枠を拡大して下さい。

2.横浜市の高校再編に関与、指導して下さい。

 

今年度高校入試の混乱を私たち生徒、父母の立場で分析しますと、定時制については横浜市立定時制3校の募集停止と、新設された横浜総合高校の高人気による著しい定時制定員枠不足によるものでした。

 しかし全日制については計画進学率に於ける公立、私立の配分に於いて、近年の社会情勢の変化
(不況)を考慮すれば、公立の枠を拡大すべきところを、中学卒業生の減少分の殆どを公立枠を減らす事で設定したと聞いています。これは私たち素人が考えても実態にそぐわない対応であったと思います。何でも選べる豊かなご時世にはそれでも良いでしょうが、経済的に困難な時代であれぱこそ公の力を発揮して次代を担う人材育成に勤めるのが教育行政に携わる方々の使命と考えます。

様々な犠牲、反論はあったにせよ、県教育委員会の「門をたたいた子供に入り口を閉ざしてはならない。『15の春を泣かさない』という言葉は、今も厳然と生きている」というコメントと共に苦汁の緊急避難措置を講じて頂き、厳しい中でも多くの子供たちを救って頂いた事には感謝致します。

 しかし、生来競争が馴染まない、不登校経験者、中退者、高齢者、外国籍の方、心身に傷を負った者等が幾度にも及ぶ不合格の痛手に、途中で受検を諦めていった事にも心に留めて頂きたいのです。東京都では定時制入試は
3次、4次募集までしているそうですね。希望者がいる限り最後の一人まで受け入れる体制なのだそうです。

今回の混乱を踏まえて来年度に向けては定時制についても県、市の設置者間協議の上で定員枠を設定するとお聞きしました。是非、社会情勢、生徒の二一ズ、実態に則した定員設定を県教育委員会主導でお願い致します。

そしてこの定員設定に大きく関わる横浜市立定時制の安易な統廃合を見直す様、具体的には戸塚定時制の募集停止を後期計画から外す事を県教育委員会から横浜市教育員会へ働きかけて頂く事も併せてお願い致します。


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