2003年11月14日
「よこはま定時制父母の会」と「よこはま定時制生徒の会」が横浜市立定時制の廃校計画の見直しを求めて、署名活動を開始しました。以下に、その署名の内容を資料として紹介します。
2003年11月
横浜市教育委員会
教育長
横浜市長
横浜市議会議長よこはま定時制父母の会
よこはま定時制生徒の会定時制廃校計画の見直しを
1.戸塚高校定時制の存続を確約して下さい。
2.港高校、横浜商業高校定時制の再開
または港高校の校舎を利用して横浜総合高校V部の増設をして下さい。
横浜市教育委員会の全国に先駆けた「夜間定時制高校の全廃計画」も2年目に入りました。この計画は正しかったのでしょうか?裏面(下記)の通り定時制高校進学者は一向に減っていません。この政策により昨年から横浜ではどんなに希望しても高校教育され受けられない子どもたちが続出しています。表向きには言われませんが、夜間高校廃校の一番大きな理由は、全日制高校に比べた社会的コストが高いことです。でも本当にそうでしょうか?ほんの少し割高でも、様々な事情を抱えた社会的弱者を、健全な納税者として輩出し続けている夜間高校の実績をみたら、むしろ安いくらいです。
義務教育では学校離れが進行し、かたや少年犯罪の低年齢化が深刻視されています。その様に教育現場が混乱を極める中で文部科学省では盛んに居場所づくりを提唱しはじめました。この社会情勢をみれば、横浜市の定時制廃校計画は時の流れに逆行しています。すべての学校に夜間部を設置して「いつでも」「誰でも」「楽しく」学べる管理、競争、強制のない子どもたちの居場所(学びの場)を整備して欲しいのです。学び方の多様性の中に「働きながら学ぶ」ことを教育的見地から位置づけていただきたいものです。
「横浜市はお金がないのだから、定時制が潰されても仕方がない」などと本気で思わされている方が沢山居られます。しかし、それは嘘です。不必要な公共事業、役人の天下り等、税金が垂れ流される仕掛けが変えられないだけなのです。私たちの大切な税金は人材育成にこそ使われるべきです。
当
初
計
画2001年度募集
学級数(人数)2002年度募集
学級数(人数)2003年度募集
学級数(人数)2004年度募集
学級数(人数)2005年度募集
学級数(人数)港高校 5(175) 募集停止 募集停止 募集停止 募集停止 横浜商業 4(140) 横浜工業 3(105) 鶴見工業 2( 75) 2( 70) 戸塚高校 4(140) 4(140) 4(140) 4(140) 募集停止? 横浜総合 未開校 8(280) 8(280) 8(280) 8(280) 合 計 18(630) 14(490) 12(420) 12(420) 8(280)
結
果
2001年度学級
数(入学者数)2002年度学級
数(入学者数)2003年度学級
数(入学者数)2004年度学級
数(入学者数)2005年度学級
数(入学者数)港高校 5(184) 募集停止 募集停止 再 開? 再 開? 横浜商業 4( 93) 横浜工業 3( 90) 鶴見工業 2( 40) 2( 59) 戸塚高校 4(117) 6(213) 5(178) 横浜総合 未開校 8(330) 9(315) 合 計 18(524) 16(602) 14(493) 2002年度定時制入学者は当初計画の定員を112人も上回り大混乱。今年度(2003年度)は大幅減少に見えるが、それでも当初計画の定員を73人も上回っており、計画の破綻は明らか。数字に出ていない入学断念者は増加の一途、それでも教育委員会は省みようとしない。