2003年3月15日

 3月8日、川崎市の教育委員会臨時会議が、異例ともいえる土曜日の午後7時から市立橘高校の大会議室で開かれました。「定時制高校を守る市民の会かわさき」が提出した「定時制高校5校を2校にする案の見直しを求める請願」の3回目の審議が行われました(なお、この定時制統廃合の見直しを求める、教育委員長宛署名が、3月6日現在16,690筆に達しました)。

 この臨時会議の審議を傍聴した方から、「傍聴記」が寄せられましたので、以下に掲載します。
「定時制を2校に削減する『振興計画案』の見直しを求める請願」についての川崎市教育委員会臨時会議
傍聴記 パートU
 
 
 3月8日(土)午後7時より川崎の市立橘高校の大会議室において、請願に関する第3回の教育委員会審議が、1時間20分にわたり開かれた。傍聴者は父母、生徒、教職員・市民など25名ほどであった。

 教育委員の審議は、昨年3月策定の『川崎市立高等学校振輿計画(案)』をもとに行われ、主な討論内容はおよそ以下のようなものだった。

 ○市立高校独自の存在感の打ち出し。 ○市立の優位性を就職の保障などで打ち出す。 ○教員の育成・評価、単位制高校の素晴らしさについて視察報告 ○「市立高校の充実・発展をめざす『5つの柱35の提言』」の現状分析をして市民・父母・中学生の理解を得られれぱよい、その点で定時制については少し欠けている。 ○「生きる力の育成」を具体的にどの学校でやるか。 ○定時制のよい点がもっと触れられていてもよい。 ○「学習指導の充実」を図るために、どの学校にどういう特色を持たせるか、具体化する必要がある。 ○市立高校のレベルアップと特色ある教育打ち出しの関係、教職員の研修の必要性 ○普通科で日本の教育が忘れていたものを出せないか。 ○先生が生き生きとする学校にすることが大切 ○定時制生徒に一人303万円かかっているからには勉強をしてもらいたい。 ○『振興計画(案)』全体の中での定.時制の位置付けを考える必要があるetc

 最後に委員長が今回は『振興計画(案)』の「T.市立高校の歩み U.市立高校の現状と課題」の範囲を審議したことを確認。次回(3月18日予定)は、「V.市立高校の充実・発展をめざして」について、実施計画を重点に論議、(案)が消えた後どう進めていくのか、再編成を全体の中でよりよいものにするのにはどうすれぱよいのか、ご意見をいただきたい、とのまとめで終了。

 傍聴を終えての審議の第一印象は、『振興計画(案)』全体についての審議が展開され、これまでの川崎市立定時制高校5校を2校に統合する『振興計画(案)』に対する『見直しを求める請願』についての審議姿勢と大きく様変わりしていたということである。

 つまり『見直しを求める請願』が『振興計画(案)』全般の審議の中で埋没させられてしまっていたということである。これは傍聴者がこの審議に請求している眼目から逸脱していると誤解を招きかねないものである。

 請願権を文字通り生かしていただくためにも次回はぜひ、川崎市教育委員会らしい教育的に真撃な姿勢で、『振興計画(案)』の名による「定時制統廃合計画」をめぐる審議に立ち返ってほしいものである。

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