2022年10月30日
「かながわ定時制・通信制・高校教育を考える懇談会」は10月19日、神奈川県教育委員会教育長に「横浜翠嵐高校定時制及び県立他5校定時制の募集停止を見直すことを求める請願書」を提出しました。
神奈川県教育委員会
教育長 花田 忠雄 様
横浜翠嵐高校定時制及び県立他5校定時制の募集停止を
見直すことを求める請願
2022年10月19日
[請願理由]
かながわ定時制・通信制・高校教育を考える懇談会
<懇談会団体>
横浜市立定時制高校の灯を消さない会 代表 高坂 賢一
かながわ定時制通信制教育を考える会 代表 保永 博行
定時制高校を守る市民の会かわさき 代表 浅野 栄子
不登校の親の会(こだまの会 代表 馬場 千鶴
教育委員会を傍聴する会 代表 土志田栄子
港南区・教育を語る会 代表 田崎秀一郎
県民要求を実現する連絡会 事務局長 倉形 洋一
新日本婦人の会神奈川県本部 会長 田中由美子
神奈川県教育運動連絡センタ- 事務局長 宮田 雅己
9月29日の県議会文教常任委員会で、「県立高校改革実施計画」の「第Ⅲ期計画(案)」(2024〜27年度実施)が報告され、全日制5校の削減と定時制6校の募集停止が発表されました。
向の岡工業、磯子工業、茅ヶ崎、秦野総合、伊勢原高校、横浜翠嵐定時制を含む18の夜間定時制高校は、少人数授業、個々の生徒のニーズに応じた学習で、不登校生徒、学び直しをもとめる生徒、外国籍の生徒など、いろいろな事情をかかえた生徒のいつでも、どこでも学べる多様な場の提供として大事な役割を担っています。
そのためには、小規模でも身近な地域に設置されることが必要です。不登校生徒や貧困・ヤングケアラ等、複雑な事情をかかえる生徒が増えています。夜間中学も相模原地区にも開校し、多様な学習機会が開かれようとしています。一度「募集停止」になると子どもたちの目から消え、地域でも意識されなくなって、再開は難しくなります。極論を言えば、一人でも必要とする生徒がいるなら、灯火を守り募集停止は避けるべきです。
その中で、横浜翠嵐高校定時制(普通科)を募集停止とし、その代わり神奈川工業高校定時制(現在は工業科のみ)に普通科を新設するという計画が明らかにされました。
横浜翠嵐高校定時制・普通科は、横浜駅近くに立地し、JR線のみならず、相鉄線、京急線、東横線、横浜市営地下鉄線などの各鉄道や横浜駅西口の全国屈指のバスターミナルを利用できるという恵まれた環境にあります。とくに、夜間の交通の便は夜間定時制の通学にとってかけがえのないものです。
1964年に設置された翠嵐高校定時制はこれまでに2500名以上の卒業生を送り出し、「少子化」の生徒減少期にあっても、その存在は重要度を増しています。
とくに近年は「日本語に不自由な生徒」「日本滞在が短く、日本社会に不慣れな生徒」など外国につながる生徒の比重が増しつつあり、そのニーズに対応した教育活動が行われ、これらを継続することが求められています。
以上のことがらを実現するために以下の項目について請願します。
【請願項目】
1,2026年度入学生より予定されている横浜翠嵐、向の岡工業、磯子工業、茅ヶ崎、秦野総合、伊勢原高校定時制の募集停止をやめて、募集を継続すること。
2,横浜翠嵐、向の岡工業、磯子工業、茅ヶ崎、秦野総合、伊勢原高校定時制を募集停止とすると判断した理由を各々の学校について明らかにすること。
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