ゼファーのカスタム

 FZS600S Fazerのカスタムへ

私の2台目の愛車はゼファー。納車からたった2週間で環八にて派手にコケた。修理にあたって変えたところといえば、コケてメーターが大破したので後期型のウインカーのランプが左右別体式のものに付け替えた。この修理に10万近くかかってしまったため、カスタムが始まったのは買ってから半年近くも経ってからだった。

1.セパハン、ヘッドライトブースター、クラッチワイヤ−交換

半年経った4月。バイトの後輩のいとけんがYZF−R1に乗って来た。とても高い座面と低いハンドルから来るきつい前傾姿勢は否が応にもライダーのやる気を煽る。そのポジションに感動して家に帰るなりヤフオクにてハリケーン製のセパハン落札。3日後、NAPSにて購入したPAMSヘッドライトブースター、切れかけたため新品交換のクラッチワイヤーと共に取り付けが行われた。午後から始めたため、ヘッドライトとクラッチが終わった頃には夕暮れになりかけていた。それでもR1のヘッドライトで照らしながら作業を続けることに。ハンドルを外し、ステムナットを外したそのとき、うっかりナットを落としてしまった。地面を探すが見つからない。

ドブ板の穴に落ちた!
それなりの種類のネジのストックをそろえている「俺ピット」もあんなでかいものは持ってない。とはいえ、「何とかなる」と強行した。ハンドルと付属品をつけてトップブリッジをつけるとこまでこぎつけた。そこで2つ目のトラブル発生。ジャッキアップしないで作業したものだからアンダーブラケットがしなってFフォークのオフセットがずれてトップブリッジが入らないのだ。しょうがないのでいとけんと二人がかりでマシンをゆするとコン!と何かが落ちた。ドブに落ちたはずのナットは実はエンジンの隙間に隠れていただけだった。だが罪深き穴(怪しいな)は次回からピット開設の際は、ガムテープでふさがれることになった。

2.エグテック湾岸Z

細くて短小なモリワキ管から一転、デカくて野太い音のするマフラーにあこがれ、国産最強のエグテック湾岸、しかも130ΦをほこるZをヤフオクにてゲット。荻窪までいとけんのS13を運転して取りに行った。(そう、いとけんは前述のR1のあと、ZZR1100まで購入し、さらにS13に乗り換えていた。)初めて手にするドライカーボンの軽さにも感動だが、なによりその下品なまでの巨大さにエクスタシー。

ここでまたも俺ピット開設。いとけんを召喚し、まずはモリワキ取り外し。ここまではよかったが問題は取り付けで待っていた。ぺーにょさんNAPSパーツリーダーさん)曰く『デビルエグテックだけは仕事でもつけたくない』というだけあって精度がホンコンの顔なみに低い!排気ポートピッチを無理やり合わせるとサイレンサーステーが届かなくなり、しまいには取り付けOKのはずのタンデムステップまで干渉し始める始末。こりゃ確かに仕事でもやりたくない。でもそこは二子の搬入作業をこなす男二人にとって大した力(まかせ)仕事ではなかった。ミシミシいうエキパイを無理やり曲げて取り付け終了。

さてその音は。はやる気持ちを抑えセルを回す。バリバリバチン!!ものすごい直感サウンドが鳴り響いた。「めっちゃもれてますけど(いとけん)」なんで?よくみるとフランジが浮いている。てゆうか固定されてない!!エグテックええ加減にせえよと思いつつ、そこは古いガスケット等をつめこんでなんとかごまかす。どうしても一気筒だけもれるがまあマシかなということでとりあえず日も暮れたし終了。

1ヵ月後、コンビニから出ようとしてエキパイ下部を段差にぶつけ(お前はツライチの車か)、排気漏れ再発。今度はもうガスケットもなく、洗濯バサミのバネ(わかります?)を挟み込んで対処。

2ヵ月後、オイル交換&オイルフィルター交換。自分でやると2度とつかない気がしてNAPSに持ち込む。そこでU田さんの一言。『随分特殊な取り付け方になっているようで車両お預かりになりますね。最悪5かくらいかかるかも。工賃も現時点ではちょっと...』そりゃそうだ。取り付けた本人が2度とできないもの他人にその場でできるわけがない。しょうがなく自分で作業することに。そこで初めて駐車場に停まっていたほかのゼファーを見ると...なんと!

フランジを反対向きにとりつけていた!!

排気漏れも当然である。家に帰り反対向きにフランジをつけるといとも簡単に密閉された。エグテックさん、馬鹿にしてごめんなさいm(_ _)m

3.K&Nエアクリーナー(キノコ形)、ジェッティング作業

そろそろゼファーのパワー不足に悩み始めていたオレはここで、排気は日本一の効率を手に入れたので今度は吸気チューンに取り掛かる。これまたヤフオクにて購入した新品エアクリを手に俺ピット開設。この頃には随分作業にもなれてきていたオレは、さっさとタンクを外し、エアクリーナーBOXをはずす。なお、今回のエアクリ装着にあたってはぺーにょさんのアドバイスによりメインジェット交換も同時にすることにした。まずは安全マージンもとり(濃いめ)、40番上げで。というわけでキャブも取り外し、スカチューンの施されたゼファーを残し、室内へ。とりあえずKBMのDr.SUDAのページを頼りにジェット交換完了。

再び取り付けてキャブ、新エアクリを取り付け、身も心も軽くなったゼファーにキーを差込み、スターターを。しかし回せども回せどもエンジンはかからない。しまいにゃバッテリーが上がり、うんともすんともいわなくなった。なにか原因があったはずなのだがあきらめられないオレは近くの200mくらい続く急な下り坂の頂上へ。真冬とはいえ全身汗だくである。坂の途中何度もクラッチをつなぐも火は入らない。だが最後の10mでようやくかかった。効果の程はというと、とにかく高回転での吹け上がりがもう別のエンジンのようである。

このあと1ヶ月にわたって走っちゃバラし走っちゃバラしを繰り返し、ベストなセッティングを手に入れた。純正メイン100番に対し、147番がレッドゾーン手前でもっとも燃焼効率がいい事がわかった。

また、エアクリBOX撤去に伴い、クランクケース上部のブローバイのバイパスから自家製のブリーザーホースをテールカウルまで通す作業もした。手作りは経済的である。

4.アップハンドル&ブレーキ別体マスター&油温計

後付けのセパハンでバンクすると、Fブレーキのマスターシリンダーが純正品の場合、ホース入り口に液面がきてしまい、エアをかんでしまうことが多々ある。せっかくメッシュホースにしていたのでカチッとしたタッチを失いたくなかったので、NISSINの別体マスターを購入、ピットぺーにょにて取り付けてもらうことにした。

ちょうどその頃、飲み会に行っても酒を飲まない俺は食って元を取るようにしていたため、満腹時のセパハンにいささか窮屈感を感じ始め(ノーマルステップだし)、アップハン計画を立てた。選んだのは、ぺーにょさんのHARDYは危険というアドバイスも考慮に入れ、POSHのスーパーナローアップ。色は紫。バーエンドは金。ただのチンピラである。でもこれが一番しっくり来る組み合わせだっただけなんです。

その頃季節は冬。始動制の悪いZEP君の暖気状態を知るためにNプロジェクトの油温計を購入。そもそも作られたコンセプトと違う使い方だが、アリだろう。ハンドルに取り付けることにしたが、どうにも収まりが悪い。これもアップハンにする理由になっていた気がする。

結局昼間自分でアップハン取り付けをし、22時にぺーにょさんの家に行ってブレーキ交換。ここではじめてプロの作業を見る。さすがに完璧で手際がいい。しかもフルードはサービス。ありがとうございます。このとき、エア抜きの仕方を覚えたので、フルード交換くらいなら自分でもできそうだ。ハイカチカチ〜、ハイ、ギュ〜離さないでね、ハイカチカチ〜...と同時にブリードボルトの操作の繰り返しである。

今までとは次元の違うブレーキ剛性を得られた。剛性感があると、ロック寸前のロック感もリニアに手に伝わってくるのが分かり、安心感が増した。

5.外装チューン

@.ビキニカウル

パワーチューンが落ち着いたところで今度は高速域であまりに空気の壁と真っ向勝負していることに不満を抱き始めた。そこで毎度お世話になりますヤフオクで汎用カウルを購入。これがFRP製の非常によくできたものなのだが、どう見ても手作り。しかも怪しいカラーリング。とりあえずは塗装から開始。綺麗な真っ黒になった。取り付けはドリルで穴をあけ、NプロジェクトのブラスターU用の共締め2重ボルト(ちょっと裏技)を取り寄せ、ヘッドライトリムに固定。

すべての配線を終え、走ってみるとどうもウインカーが点滅しない。どうやらボディーアースがFRPのために無効になってしまって、アース線を引かなきゃならないらしい。しかもフロントだけで済むと思いきや、リアもすべて配線が終わったところでようやく点滅。意外な大仕事になってしまった。

A.グラブバー

これは外装というよりあくまで機能性を重視しての装着。日頃からタンデムが非常に多かったため、ヤフオクにて(そろそろマシンにヤフオクのステッカー貼った方がいいんじゃないのか?)購入。しかし、先方がつけてくれたボルトのサイズが合わず、手持ちで済ます。すると走行中に1本脱落し、大切なカラーをなくしてしまい、ジャストサイズなカラーがなかなか見つからず薄いのを3つ重ねて対処することに。これに関しては未だに多少のガタつきがあるのでそのうち改良予定。

B.サイドカバー

BEETから出ていたアルミ製サイドカバーで、いわゆるアルフィンカバーというパーツ。これは取り付けに関しては何の問題もない。ただ単にモノを探すのが非常に大変だったというだけ。メーカー欠品の上、珍御用達パーツのため(後日知った)、値段も高騰。それでもようやく手に入れた1品なので、大事にしたいね。

6.キーシリンダー交換

これはカスタムでなく修理なのだが、ゼファーは乗り手に関係なくやはり珍車。ある日、バイトの後深夜4時頃帰ろうとすると、鍵穴をはさみでやられていた。キーを挿しても奥まで入らず空回りするだけ。とにかくどうにもならないのでその日は始電を待って電車で帰宅。

翌日(てゆうかその日の午後)、放置しとくとまたやられそうなので、マイナスドライバーとハンマーでシリンダーを破壊し、コアをむきだしにしてとりあえずエンジンがかかる状態にする。でもハンドルロックはかからないし、下手をすれば家の鍵でもエンジンがかかりそうな状態。駐車するときはGOZILLAのチェーンでぐるぐる巻き。肝心の修理の方はとなると、純正品は高いので、なんとか最悪、配線の似ている別車種のものはないかとサービスマニュアルを見ると、ZZR250が形が近い。多少加工すればつきそうなことが分かり、ヤフオクで購入し壊れたシリンダーと並べて分解し、ゼファーのイグニッション基盤にZZRのシリンダーを取り付けることに成功。しかもハンドルロックまでかかる。これで鍵がタンクやシートと別の2つになってしまったが、何とか治った。

やはりひとのバイクに手を出して迷惑をかけるやつなどただのDQNである。二子界隈にいるDQNを見るといちいち疑うようになってしまった。今度やられたらTaylorのブレード(しかもHT用の巨大なヤツ)片手に張り込んでやる。

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sho-yasu2002