いきものパズル (1995)
 
 
これは、中学1年のころに、美術の課題で作りました。れっきとしたパズルです。板を電動糸鋸で分割し、水彩で色を塗り、ニスを塗って完成です。ところが、ニスの渇きが悪くて、くっついてしまい、未だに遊ぶことが出来ないと言う、出来そこないパズルでもあります。本当は、裏に一つ一つの和名と学名を記していたはずなんですが、見ることが出来ません。でも、「いきもの」と言われて、周りの子達がやれライオンだ、ゾウだ、イヌだとはしゃぐ中で、やれゾウリムシだ、やれオオヒゲマワリだ、ツリガネソウだ、アメーバだと独り悦ぶ中学1年生って一体。ひねくれていたんだなあ、あのころから………しみじみ。というか、植物も動物もごちゃ混ぜだ。うーん、人間・動物・植物と梯子のようにみることなく、その形態の美しさだけで、判断していた私の過去はなんだか微笑ましくもある。
 
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