いま私はこんなことを思います。
「弱くたっていいよ。」
いまという時代は、これまでよりも世の中が強いこと、勝つことを求める志向が高い気がします。そんな感じがしませんか?
強いこと、勝つこと…それは当然素晴らしいことではあります。
それは勝負の世界では絶対の価値であり、必要不可欠なことでしょう。
ある意味ビジネスにおいても重要かもしれません。それはある程度認めていってもいいと思います。
そこに生まれる競争は世の中が成長していく力でもありますが、
大人の世界でも子供たちの世界でも強くなりすぎていないか気になります。
人生においては単純な勝ち負けが大切ではないことは誰でもわかるはずなのに、何か違和感があるのは私だけでしょうか。
お金があって、高級マンションに住んで、全てがうまくいっていれば勝ちで、
経済的にも普通でサラリーマンとして一生懸命働いている人や苦しみ、悲しみを乗りこえながら一生懸命に生きている人は負け。
そんな分けかたで世の中を説明できるでしょうか。
そういう分けかたで人間の強さを測っていくのは、真実ではないと思います。
どういう人生を送るかで決まってくると私は思います。
私は強いというのは環境や運に恵まれている(何らかの努力はいりますが)ことだけではなくて、
苦しい環境でもそこであきらめず、そこからでもよりよい生き方をしようとする気持ちがある人のことを言うと思うのです。
でも、いつも強い心でいることは不可能です。
本当は大人だって弱いし、子供たちの心はもっと弱いです。私はそれでいいと思います。
大切なのは「弱いこと」を認め、受け入れて、そこからしっかり歩いていこうとすることです。
私は思います。
弱さを知っている人ほど実は強いと。
ほんとうの意味で強い人間にもっともっと近づいていきたいと思いませんか。
「弱くたっていいよ。」それを強くなる力にかえて素晴らしい人生を送っていきましょう。
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